恋慕詩 |
馬上の彼は何処の若者だろう 高麗第二十五代王、忠烈王(在位1275〜1308)の時代の人と伝わる。 原題は「贈金台鉉(恋慕詩)」となっている。気になる「彼」の名を知ろうと、あらゆる手を尽くしたであろう女心が伺える。電車の中で見かけた「彼」が気になり、情報収集をする女子高生の姿を描く、往年の少女漫画のパターンを思い起こさせる。この詩は寡婦のものだが、人が恋に落ちる瞬間に、古今東西、老若男女、どれほどの違いがあるだろうか。(朴c愛、朝鮮大学校非常勤講師) [朝鮮新報 2004.10.27] |