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元「従軍慰安婦」ら謝罪要求 細田長官「反省しおわび」

日本の閣僚、被害者と初面談 

 第2次世界大戦時に「従軍慰安婦」として性的奴隷を強いられた南朝鮮の李容洙さん(75)とフィリピンのベアトリス・トゥアソンさん(74)らが3日、細田博之官房長官と面会し、政府としての謝罪と賠償、解決のための法律制定などを求めた。日本の閣僚が被害者と公式に面会したのは初めて。

 細田長官は「多くの女性の尊厳を傷つけた。心から反省し、おわびする」と謝罪した。

細田長官ら閣僚と面談後、記者会見を行う李さんら

 また、李さんらが中山成彬・文部科学大臣の「歴史教科書発言」に懸念を表し、関連団体が質問状や抗議文を提出したことに対して、細田長官は「政府の見解とは異なる。(中山大臣の)発言によって政府の行動はかわらない」と述べた。

 中山大臣は11月27日、大分県別府市で開催された内閣府主催のタウンミーティングで、日本の歴史教科書について「極めて自虐的で、やっと最近、いわゆる従軍慰安婦とか強制連行とかいった言葉が減ってきたのは本当に良かった」と発言した。

 面会後、被害者とともに「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」の早期成立を求める集いが参議院議員会館で行われ、李さんらが記者会見を行った。

 李さんは「日本に来てこんなに気分がいいのは初めて」としながら、被害者たちは高齢なので「生きている間に、平和的に解決してもらいたい」と述べた。

[朝鮮新報 2004.12.7]