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在日外国人無年金障害者、高齢者早期救済 院内集会

 在日外国人無年金障害者、高齢者の早期救済を考える院内集会(主催=年金制度の国籍条項を完全撤廃させる全国連絡会、旧植民地出身者の年金補償裁判を支える全国連絡会)が16日、衆議院第1議員会館第2会議室で行われた。

 与党と民主党は10日、任意加入の時期に国民年金に未加入で障害を負い、障害基礎年金の支給を受けられない元学生と主婦を救済する法案を、今国会で成立することで合意した。救済法案は来月上旬に成立する見通し。ここで焦点となるのは救済対象の範囲。与党が対象を元学生と主婦に限定していたのに対し、民主党は国民年金法の国籍条項撤廃前に障害を負った在日外国人まで対象を広げるよう求めていた。

 このような経緯の中、行われた集会には黒岩宇洋参院議員(無所属、無年金障害者を考える議員連盟事務局長)をはじめとした国会議員、在日同胞無年金障害者、高齢者、在日同胞福祉連絡会のメンバー、人権協会会員、日本人障害者、関係者らが参加。国会審議の報告、無年金障害者・高齢者らの発言などがあった。

 聴覚障害者の金洙榮さん(京都府在住、52)は、「今回の救済法案でも排除されることに憤りを感じる。到底理解できない」と語った。

 黒岩議員は、「議連でもしっかり活動してきたが、現在の経過については残念でならない。国が無年金障害者に補償することは当たり前のことだ」と話し、今後も国会で訴えていくことを約束した。

[朝鮮新報 2004.11.20]