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黄昏コンサート in MINACK.C 東京公演、民族楽器の音色優雅に

 22日、東京都大田区の池上本門寺で「黄昏コンサート IN MINACK.C」東京公演(主催=KOREA民族音楽資料室、民俗工房)が開かれた。MINACK.Cは、民族楽器重奏団「民楽(MINACK)」のソリストと各ジャンルのスペシャリストたちのユニットで今年4月に結成された。

寺の幻想的な雰囲気の中での演奏に、観客たちは酔いしれた

 「民楽」は、民族の「民」と楽器の「楽」の2文字を重ね合わせた名前。「人々が民族の音色を楽しむ」という意味が込められている。本公演は、MINACK.Cの結成記念公演で9月26日には松本公演も行われた。

 出演者は、李在洙(チョッテ)、金オル(カヤグム)、高淳姫(洋琴)、康明姫(ソヘグム、チャンゴ)の4人。皆日本で生まれ育った在日2世、3世たちで、民族教育を通じて民族楽器に出あった。

 舞台では、12弦カヤグム独奏「沈香舞」、洋琴独奏「別れのうた」、重奏「農夫歌」、チョッテ独奏「天の川と鳳凰」など10曲が披露された。また、朱鷺たたら、松尾慧両氏をゲストに招き、笛2重奏「蹴抜峠」ほか、民族楽器とのコラボレーションで、重奏「山の神」も披露され、観客たちは寺の幻想的な雰囲気の中、優雅な演奏に酔いしれた。

 会場には東京を中心に関東各地から約380人が駆けつけた。

 増矢浩子さん(19)は、「とても良かった。特に気に入ったのは、チョッテ独奏『天の川と鳳凰』で、曲の壮大さと迫力ある展開に感動した。チョッテの音もすごく良かった」と語った。元金剛山歌劇団歌手の廉民華さん(38)は、「こうした音楽活動を今後もさまざまな形で広げていけたらと思う。今日は日本の人たちも大勢見に来ていたようだが、音楽を通じて朝鮮の文化に触れ、少しでも理解を深められたら良い」と話していた。

民族楽器の音色を愛してやまない在日2世、3世アーティストらによる活動は、日本を拠点に海外でも行われている。(金潤順記者)

[朝鮮新報 2004.10.27]