大繁盛店の「昇家」、(株)ショウエイ(愛知・名古屋)代表取締役李昇在氏 |
創業時代から和牛一本、既存とは違った店作り 「焼肉にかける私の情熱」と題して講義を行った李昇在氏(37)は、名古屋市内で焼肉店「昇家」を3店舗展開する。22歳でパブ経営、27歳の時に焼肉店を経営する兄に誘われ、3年間調理場で働いた。30歳で独立。1998年に1号店、2001年に2号店、02年に3号店を出店し超繁盛店を築き上げた。現在、商工連合会同胞若手飲食業経営者研究会(焼肉塾)運営委員。以下は李氏の講義内容。 とにかく「絶対一番になってやる」という気持ちでやってきました。1号店は30坪・月商1300万円、2号店は75坪・月商2500万円です。繁盛店へ突き進むにあたって、いくつかの疑問があったわけです。 当時、名古屋では女性に人気のある食べ物であるにもかかわらず、女性同士では焼肉屋に入りにくいということがありました。稼働率も悪かった。 そこで、女性、家族、カップルを想定した店を作ろうと、既存の焼肉店とは違った店作りを目指した。「在日」が築き上げた既存の焼肉文化に凝り固まった物を変えたいという思いがあったわけです。 和牛一本でやるというのは創業時からのスタイル。精肉屋との深い付き合いがあって、そこから質のいい肉を仕入れて提供しています。つねに新鮮な材料で勝負するならプロもアマも関係ありません。また、店にはカクテルをおかずワインを置くなどのこだわりもあります。 「全てはお客様の笑顔のために」というのがわが社のモットーで、訪れたお客様に名刺を差し出して名前、住所を教えていただけたら店長が礼状を書いています。社員との絆も大切にするため、約90人の従業員に自ら手紙を書きます。 お客様から帰り際に笑顔で「おいしかった」といつまでも言われる店を目指したい。ここまでやってこれたのは、「元々焼肉が好きだった」というのが原点になっています。 [朝鮮新報 2004.10.16] |