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東京・新宿、朝鮮奨学会で「旗田巍文庫」開設の集い

 敗戦後の日本の朝鮮史研究を導き、日本の戦争責任の追及、朝鮮の平和統一を願い続けた、故旗田巍東京都立大学名誉教授(1908〜94)の晩年の蔵書を収蔵した「旗田巍文庫開設の集い」が8日、多くの関係者らが出席して、東京・新宿にある財団法人朝鮮奨学会で開かれた。

 集いでは同会の崔宣雄、高桂煥両代表理事が各々あいさつに立ち、朝鮮史研究会の創設、発展に心血を注いだ故人の遺徳を偲ぶとともに、「文庫」を大切に守り活用しながら、その業績を次の世代へと伝えたいと語った。

 つづいて「文庫」の整理、分類に当たった李成市・早稲田大学教授があいさつし、「旗田先生は少なくない蔵書を晩年に弟子たちに分与されたが、最後まで手元に置かれ、愛蔵された図書が本文庫である」と指摘し、執筆に関わった図書やライフワークのための史料、研究書、交友のあった内外の研究者から贈呈された図書をはじめ、講義ノートなど、2917点が含まれると述べた。

 遺族を代表して娘の旗田恵子さんが「文庫の開設をとても誇りに思う。多くの方々に利用されることを祈りたい」と語った。

[朝鮮新報 2004.10.14]