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山口で、朝・日平壌宣言2周年記念パネルディスカッション、国交正常化を市民の手で

 朝・日平壌宣言2周年を記念し「東アジアに生きるわたしたちのこれから−日朝国交正常化早期実現を市民の手で−」をテーマに、講演会とパネルディスカッションが9月25日、山口県山口市のニューメディアプラザ山口で開かれた。

 主催は社民党、県平和運動フォーラム、県民族教育を支えるオモニたちのネットワークなどで100余人が参加した。

 第1部の講演会では、山口大学の纐纈厚教授が「いまこそ、アジア民衆との和解と共生のとき〜歴史の責任と創造をめぐって〜」と題して講演した。

 第2部では「和解と共生のプログラム−日朝交流のかけ橋をどこに」と題し、民族教育をテーマにパネルデイスカッションが行われた。 

 パネラーの下関朝鮮初中級学校の金鍾九校長が、民族教育の歴史と正当性について話し、制度的な差別の不当性について訴えた。

 オモニネットの高貞姫さんはチマ・チョゴリの生徒に対する暴行の実態や、6月に文部科学大臣に署名を手渡したいきさつを述べ「今後共生のために交流の場を設けたい」と強調した。

 県立大学の中田聖大さんは、昨年の「フレンドリーウォーク」参加や朝鮮学校訪問を通じて、「顔の見える付き合いが差別や偏見を乗り越える。差別は日本人の問題としてとらえなければ」と感じたと話した。

民族教育の未来を考えるネットーワーク広島の横間洋海さんは「日朝国交正常化が早期に実現され、懸案の民族教育権利の保障のための施策がなされるためにともに努力したい」と呼びかけた。【山口支局】

[朝鮮新報 2004.10.12]