「プライド賭けた経営」テーマに、今年も焼肉店経営集中講座開催 |
「焼肉を愛してやまない、繁盛店希望者限定―そこに道が開けます」。今年度朝鮮料理(焼肉)店経営集中講座のキャッチコピーだ。テーマは「プライドを賭けた焼肉店経営」。在日同胞の歴史とともにある焼肉。その真髄を再確認し、威力を発揮するための経営ノウハウを習得する。「従来の考え方を払拭し、経営革新を図ってほしい。現状を打破する唯一の道がこの講座に参加することです」と主催者側の在日本朝鮮商工連合会も自信を持って勧める。 4つのメリット
今回の集中講座も例年と同じく2回に分けて行われる。第1回目「店舗経営ノウハウ」は10月5日(火)〜6日(水)、第2回目「ヒットメニューの習得編」は11月9日(火)〜10日(水)のいずれも1泊2日(詳細は表参照)。 講座に参加すると、主に4つのメリットがある。 第1に、店舗経営のノウハウが学べる。 清水均氏(55)は集中講座参加者にはおなじみの経営コンサルタント。富樫正浩氏(40)は、昨年初めて講師として招かれ参加者からとても好評だった。主にパート、アルバイト、社員、店長の教育プログラム、評価制度開発を行っている。
話題の経営者として登場する李昇在氏(37)は名古屋市内に焼肉店「昇家」を3店舗展開する。1998年に1号店、3年後に2号店、その翌年に3号店を出店。いずれも超繁盛店として地元名古屋で絶大な人気を誇る。 押野見喜八郎氏(58)はメニュー開発に定評があり、多数の大手企業の契約顧問として活躍中だ。 医師である韓啓司氏(64)は朝鮮料理の効能について深く研究している。 朴泰道氏(62)は言わずと知れた叙々苑の社長。こうした講師陣から業界最新の情報を入手できるとともに、飲食店経営におけるさまざまな悩みが一気に解決する。 第2に、焼肉業界にますます自信が持てる。「朝鮮料理は世界に誇れる料理だというプライドを持ってほしい」と商工連の呉州棟副理事長も強調する。朝鮮料理の効用、底力を知ることができるのは、これまでの講座でも立証済みだ。 第3に、ヒットメニューをゲットできる。今回、叙々苑のヒットメニュー「壷漬けカルビ」の秘密が公開される。同胞店舗同士のネットワークを大切にする集中講座ならではだ。 そして最後に、1、2回連続受講して4日間ともに学ぶことで、ネットワークが全国に広がるという点。 学んだ内容実践
昨年12月に発生した米国でのBSE騒動は、焼肉業界に深刻な影響を及ぼしている。米国産牛肉の輸入停止に伴う仕入れ不足、価格の高騰による利益の大幅減少などだ。農林水産省が9日に発表した牛肉小売価格調査結果によると、輸入牛肉は100グラム当たり364円。米のBSE発生の発覚直前より6.1%も高い。 こうした環境をいかに打開するか。「その答えをこの集中講座でぜひ見つけてほしい」と主催者側は強調する。 参加者からは、「集中講座で学んだ内容を自店で実践しています。売上は昨年を上回っています」(神奈川山水苑、金相水社長)、「大きいお店の人たちのための講座だと思ってましたが、実際参加してみると私のような小さなお店のためのセミナーだと実感しました」(岡山芦花魯家、魯悦子さん)などの声が寄せられている。 [朝鮮新報 2004.8.12] |