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米国の教員神奈川初中高訪問、民族教育の歴史を称賛

神奈川初中高教員による講演「民族教育の軌跡」と質疑応答

 米国各地の中学、高校で世界史、世界文学、世界文化などの科目を教える教員22人が1日、神奈川朝鮮初中高級学校(神奈川県横浜市)を訪問した。訪れたのは、米国コロラド大学の東アジア研究機関で実施された「アジアを正確に理解し、正しく伝えるための30時間セミナー」を修了した教員たち。

 幼稚班から高級部までの授業を参観した一行は、生徒が朝鮮の歌や踊り、言葉を楽しく学び、意欲的に授業に参加していることにたいへんな驚きぶりだった。とくに、ザンビア人講師とのチームティーチングを取り入れた英語の授業に強い関心を示していた。

 つづいて、同校教員らによる講演「民族教育の軌跡」が行われた。日本で民族教育を始め、発展させてきた具体的な歴史について、映像を通じて解説。説明を受けた一行は、異国の地における民族教育の実態についてよく理解できたと感想を述べ、朝鮮学校が日本で民族性を守っていることに称賛を惜しまなかった。

 その後、「オモニ会」が準備した朝鮮料理を食べながら楽しいひとときを過ごした。

 昨年に続いて同校を訪れた一行は、たいへん意義深い時間を過ごせたと感謝し、米国の学生や教員たちにも在日コリアンの民族教育についてもっと知らせていきたいと述べた。

 アイオワ州で中学校の教員をしているアン・ホーパーさんは「日本にいながらも朝鮮の生きた文化を教えていることはすばらしい。生徒たちも授業に積極的に参加していて、礼儀正しい。米国にもこういう学校があればと思う」と述べた。

 また、コロラド州で高校教員をしているアレックス・エチェバリアさんは「講演を聴き、朝鮮学校の歴史が米国先住民や黒人の歴史と似ていると思った。長く苦しい過程を経て発展してきた民族教育が、日本学校と対等な地位を得られることを信じている。あなたたちの権利獲得のための運動を私は誇りに思う」と述べた。【神奈川初中高】

[朝鮮新報 2004.7.7]