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8月26日‘04女性のピースライン訪朝団「万景峰92」号で渡航、日朝、アジア平和のかけ橋に

 日本と朝鮮、アジアの平和のために、女性が友好の架け橋になろうと、「朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会」(清水澄子代表)が8月26日から9月6日までの12日間、100人規模で「朝鮮半島を戦場にさせない! 04女性のピースライン訪朝団」(略称=女性のピースライン訪朝団)を派遣しようと準備を進めている。女性のピースライン訪朝団は、実現すれば99年9月に次ぎ2度目になる。新ガイドライン関連法やイラクへの自衛隊派遣、憲法改正が平然と論議される今の社会状況下で、「軍によるガイドラインではなく、平和のためのピースラインを」と強く願う女性たちの想いが込められている。

日朝つなぐきずな

99年訪朝時の様子(白頭山)

 訪朝団は8月26日、「万景峰92」号に乗船し、海路新潟港から元山−平壌入りする予定だ。

 小川ルミ子事務局長は、「特定船舶入港禁止法案」の問題もあり、「万景峰92」号での渡航にこだわったと説明する。

 「『万景峰』号は日本と朝鮮をつなぐ大切なきずな。朝鮮に家族を持つ在日の人たちにとって、この道が閉ざされることは家族との再会の道を閉ざされるという大きな悲劇につながる。小泉首相の再訪朝を評価した日本の国民として、『敵対から友好、対立から協力へ』という首相の姿勢を、実践をもってアピールしたい」

 実際、小泉首相は5月22日、1年8カ月ぶりの再訪朝を果たし、「敵対から友好に、対立から協力に日朝関係を転換させる」ことを表明。これを70%の日本世論が評価した。

 「一昨年の9月17日、小泉首相の訪朝で『日朝平壌宣言』が発表され、国交正常化に向けた動きが好転するかと喜んだが、同時に判明した日本人拉致事件により事態は暗転、日本社会の中で朝鮮に対する世論は最悪になった。在日の人々は今も息を潜めて暮らしている。日本の植民地支配によって犠牲となった数えきれない朝鮮人、そして、植民地支配後の分断と対立により新たな犠牲者となってしまった日本の拉致被害者、家族がいる。加害の悲しみと、被害の苦しみをこれ以上繰り返してはならない」(小川さん)。

メインは女性交流

日本各地から67人の女性たちが参加した(板門店)

 朝鮮では、現地の女性たちとの話し合いをメインに、さまざまな交流を企画。平壌市内をはじめ、白頭山、妙香山、東明王陵などの観光も予定している。申込締め切りは7月末日。

 「朝鮮の女性たちと触れ合い、お互い顔を見て話をすれば、これまで見えなかったものが見えてくるはず。テレビや新聞、雑誌を通じて刷り込まれてしまった朝鮮に対する良くないイメージを変える良い機会だと思う。日本全国から1人でも多くの女性が参加してほしい」と小川さんは呼びかけている。

 「朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会」およびI女性会議中央本部では、龍川事故への支援事業も行っている。

 両団体は、12日の段階で114万3405円を集約。先月23日にソウルで開かれた「日本の過去の清算を求める第2回国際連帯協議会ソウル大会」に参加した洪善玉朝鮮対外文化連絡協会副委員長に、龍川小学校の復旧費用として50万円を渡した。今回の訪朝時にもさらに全国から支援金を募り、現地で直接手渡すという。(金潤順記者)

 問い合わせ=TEL 03・3816・1862。 

[朝鮮新報 2004.6.26]