東京中高第5回文化祭、日本人、南の留学生ら生徒らと催し楽しむ |
東京朝鮮中高級学校(東京都北区)第5回文化祭「アンニョンハセヨ2004」が12日、同校で行われた。この日は1000人を超える同胞、日本人、朝鮮初中級学校と日本学校の生徒たちが集まり、各種朝鮮料理や展示会、チョゴリファッションショ−、民族文化に触れるコーナー、サッカー、ラグビー部の親善試合などを楽しんだ。また、龍川駅爆発事故被災者支援のためのチャリティーバザーも行われた。フィナーレの文化公演では朝高生全員が肩を組み合唱をするなど、盛り上がりを見せた。文化祭に訪れた南朝鮮の人や日本人らは、初めて見る朝鮮学校の姿に親近感、驚きなどさまざまな感想を語っていた。(金明c記者)
「朝鮮学校はとても不思議な所ですね」 こう話すのは南朝鮮の釜山から2週間前に日本へ来たという甘殷相さん(25)。日本語学校に通う甘さんは、友だちに聞いて今回の文化祭を知った。 「南朝鮮では大学生がこのような催しをするものなので、高級部生がやってることに驚いた。朝鮮学校にはとても親近感を覚える。日本で民族を守りながら言葉や歴史を学ぶ生徒たちの姿がとてもいい。日本にこんな所があったんだと正直驚いた」 東京家政大学から来たという4人の女子大生。大学の近くにある朝鮮高校の存在は、前々から気になっていたという。大学の近くに張られたポスターを見てスケジュールを確認してから、講義がない時間に訪れた。
鈴木貴美江さん(3年)は「朝鮮語を自由に話しているのでびっくりした」と第一印象を述べ、「展示物もしっかりと作られていたし、生徒たちが素直でとても話しやすかった。日本の高校生よりもいい印象を持った。マスコミの北朝鮮報道による印象が少なからずあったが、全然違っていた」と一緒に来た友だちを見渡しながら笑顔で話していた。 「この近辺に住んでいて朝鮮学校の存在は知っていたが、なかなか訪れる機会がなかった」と話す会社員の高山静夫さん(49)。配られたチラシを見て初めて訪れた。 「文化祭に携わる生徒たちの姿から、この文化祭に対する熱い思いが伝わってくる。朝鮮学校が日本社会により開かれた存在になればいいと思う。機会があればもっと朝鮮文化に接してみたい」 早稲田大学大学院・社会科学研究科の谷口広樹さん(28)は、初めて校門をくぐったが、こんなに大勢の在日の人たちが日本にいたことに驚いたという。 「身近に接する機会がなければ、ほとんどの日本人は『在日』の存在すら知らず過ごすことになる。この日本社会ではそのような少数派が見えにくくなっているのが現実だと思う。日本人と接するこのような催しをどんどん企画していってほしい。もっと在日について知りたいですね」 [朝鮮新報 2004.6.22] |