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第42回朝・日友好展 絵画、書芸、写真など480点展示

朴正文氏の作品に見入る日本人女性

 神奈川県下の朝・日芸術家、愛好家、市民らの協力により1960年から地道に続けられてきた朝・日友好展(主催=同運営委員会、後援=神奈川県、横浜市など)の第42回展覧会が2〜7日まで、神奈川県の横浜市民ギャラリーで開催された。同友好展には、毎回、ジャンルを問わず多彩な作品が出品されているが、今回も絵画、彫刻、工芸、詩歌、書芸、写真など100人の作品200点が出品されたほか、県内4校の朝鮮学校生徒たちの作品265点と長野県大町北高校3年生の書芸作品15点が合わせて展示された。

 事務局長の脇坂茂樹氏は、「拉致問題等で冷え込んでいた日朝関係が小泉首相の1年8カ月ぶりの訪朝により明るい展望が見えてきたためか、昨年に比べて出品数が増えた」と話していた。

 会場には、朝鮮舞踊を舞う少女の姿を写した「幼い舞姫」(高橋昇)、同胞書芸愛好家によるかな書芸「短歌一首」(羅早苗)なども展示され、来客者たちの目を引いていた。岩田昭三郎・同運営委員会代表委員は「ひとつの会場に日本語とハングルの書芸作品が同時に並べられた展示会はそう多くないだろう。まして、日本人によるハングル書芸や、朝鮮人によるかな書芸を展示しているのもおもしろい」と話し、脇坂氏は「今回初めて韓国人留学生の書芸作品の出品があり、2000年6月以降の南北関係の好転を実感する」と話した。

 同友好展には、伝統ある朝・日文化交流の活性化と両民族の友好、そして朝鮮と日本の国交正常化と朝鮮の自主的平和統一を願う市民と在日同胞たちの願いが込められている。

 横浜市在住の50代女性は、朴正文氏のパステル画を見て「パステルであのような作品が描けるとは思わなかった。とてもすばらしく、感動した」などと話していた。(潤)

[朝鮮新報 2004.6.7]