兵庫県宝塚市で朝鮮学校就学金含む、教育・福祉予算で市民集会 |
「教育・福祉予算を市民の手に! 5.9報告集会」が9日、兵庫県宝塚市の西公民館で行われ、5人の宝塚市議会議員をはじめ、同市在住の同胞、学父母、市民団体関係者ら80余人が参加した。 昨年10月以降、市の財政難を口実に市長が教育、福祉など180項目に及ぶ補助金(朝鮮学校生徒の就学金も含む)の一律削減の方針を固めたことに対し市民、議員らが手を取り合って削減に反対する運動を展開してきた5カ月間の活動過程について報告された。 今回の集会は、来年度予算案において新たなる削減の危機が訪れることを心配した関係者らが、市民運動の輪をさらに広げ、超党派の議員らによるたたかいの出発点にするために開かれた。 集会では、馬殿敏男(公明党)、古谷仁(社民党)、草野義雄(共産党)、渡名喜正勝(共産党)、北野聡子(市民ネット)の5人の市議が紹介され、大橋浩明氏(元宝塚市立高司小学校児童育成会父母の会)が報告した。 大橋氏は、180項目の事務作業の見直し案に対し8つの団体がそれぞれに請願を出し、3月の臨時議会で完全ではないにしろ、一部請願通り市民の要求を勝ち取ることができたことなどについて述べた。 集会では、宝保連(宝塚市保育所父母の会連絡会)、朝鮮学校、育成会、私立図書館などの請願団体が個々の活動について報告。5人の議員たちが今までの運動の特徴と今後の運動について、とくに市民運動の重要性について語り、議員と市民が共にたたかっていくことの重要性を確認し合った。諸般の事情で集会に参加できなかった議員たちのメッセージも紹介された。 集会ではアピールを採択。参加者全員が立ちあがって、「世界に一つだけの花」を合唱した。【宝塚支局】 [朝鮮新報 2004.5.26] |