4.3犠牲者の魂と共に、梁祚勲さん |
「済州島4.3事件真相調査企画団」首席専門委員として、この事件を「国家権力によって行われた良民虐殺」と定義づけた「済州島真相調査報告書」作成の中心的な役割を果たし、昨年の盧武鉉大統領の公式謝罪を導く原動力となった。
昨年東京で開かれた特別講演に引き続いて、今年は大阪で講演し、観衆の大きな感動を呼び起こした。 「ここに至るまでにさまざまな苦難もあったが、最後はいつも4.3の犠牲者の魂が私たちの背中を後押ししてくれるという気がした」。90年、4.3事件を闇の中から掘り起こした済民日報の連載「4.3は語る」は、全456回の長期連載記録を樹立し、「韓国記者賞」を受賞。歯切れのいい語り口には、新聞記者時代の面影が漂う。 中学の英語教師を務める妻を済州道に残し、ソウルで、4.3事件の賠償問題や後世に残す記念事業など難問に取り組む。 [朝鮮新報 2004.5.19] |