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朝鮮在住の日本軍性奴隷被害者題材にした「アリラン峠を越えて」、上映権付ビデオを販売

 朝鮮在住の日本軍性奴隷被害者(元「従軍慰安婦」)、郭金女さんを題材にしたビデオ「アリラン峠を越えて」。

 撮影、ナレーション担当の伊藤孝司さんは日本の侵略で被害を受けたアジアの人々を20年近くにわたって取材してきたフォトジャーナリスト。朝鮮にもたびたび訪れ、多くの被害者たちを取材してきた。

 ビデオは昨年5月、端川、咸興、平壌で撮影したもの。郭さんに会おうと端川の自宅を訪れた伊藤さんは、郭さんが病気で入院していることを知る。端川から車でいくつもの峠を越えて咸興の病院に向かった伊藤さんはそこで郭さんと再会を果たす。郭さんの家族、病院の医者、近所の住人などから彼女の人となりを聞くうちに、被害者としての苦悩を抱えながらも明るく懸命に生きてきた朝鮮女性の姿が浮き彫りになってくる。

 「アリラン峠を越えて」制作上映委員会が立ち上げられたのは昨年7月。広範な個人、団体に賛同を呼びかけた結果、ビデオは昨年9月に完成した。現在は上映権付ビデオテープを購入してもらう形で各地での上映会を開催している。今年1月から販売も開始した。近く朝鮮語版、英語版も完成する予定。

 上映権付ビデオテープ=1万5000円、一般販売価格=5000円、賛同金5口(1万円)以上の協力者にはビデオテープを無料進呈。上映権付ビデオを購入すれば何度でも上映できる。伊藤さんの講演も可。

 問い合わせ=「アリラン峠を越えて」制作上映委員会(TEL 052・291・2300、FAX 052・291・2303、http://www.jca.apc.org/earth/iinkai.html)。

 なお26日(金)午後7時から東京飯田橋の東京ボランティア、市民活動センターで上映会が行われる。午後6時30分開場、参加費500円。

[朝鮮新報 2004.3.13]