東京で長編ドキュメンタリー「海女のリャンさん」完成試写会 |
解放前、済州島から日本に渡り、今、大阪で一人で暮らす元海女、梁義憲さん(87)の生活を記録した長編ドキュメンタリー「海女のリャンさん」の完成試写会が、3日、東京都目黒区にあるイマジカで行われた。 植民地、分断、家族の南、北、日本への離散、20世紀の朝鮮民族が体験したあらゆる受難を一身に背負いながら、笑顔を絶やすことなくドッシリと生きる梁さんのおおらかな女の一生を映し出す感動あふれる映画に仕上がった。監督は桜映画社(TEL 03・3478・6110)の原村政樹氏。 海女として日本各地の海で働く姿や過酷な労働と植民地支配、祖国の分断で翻弄された家族の歴史を伝える貴重な映像だ。映画では梁さんの53年ぶりの故郷訪問や北に帰った3人の息子たちを訪ねる20回目の祖国訪問を紹介しながら、日本と南北朝鮮に離散してしまった子供たちとの再会の喜びと家族の絆の深さを伝える。(16mm、カラー90分)。 [朝鮮新報 2004.3.4] |