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米に強く政策転換迫る

 【解説】6者会談をはじめとする朝米核問題に対する朝鮮の立場は、これまでも何回も強調してきたように「米国が敵視政策をやめるのかどうかにかかっている」というものである。

 6月23〜26日まで北京で行われた第3回6者会談以後、朝鮮外務省スポークスマンは、「朝米間の核問題発生の根源がわれわれに対する米国の敵視政策にあるということを念頭に置く時、問題が解決されるには当然、米国が敵対的な対朝鮮政策を撤回することから始めるべきである」(8月16日)と表明。

 その後も「6者会談の進展と朝米間の核問題解決の展望は、すべて米国の対朝鮮敵視政策転換いかんにかかっており、米国で誰が大統領になろうとも朝鮮の知るところではなく、誰の政府であろうともどのような対朝鮮政策を実施するかにかかっている」(10月8日)、「6者会談の再開いかんは、われわれが示した諸般の要求事項を米国が十分に考慮する準備が整っているかどうかにかかっている」(10月22日)、「米国が実践的にわが『制度の転覆』を狙った敵視政策を放棄し、われわれと共存しようとする方向に進むなら、問題はいくらでも解決されるようになっている」(11月13日)と、米国に対朝鮮政策の見直しを迫ってきた。

 今回の言明は、こうした点を踏まえると、第2期ブッシュ政権の対朝鮮政策が変更されない限り、6者会談は今後、進展しないばかりか、6者会談の枠組みそのものが白紙になる可能性のあることを示唆したものだといえる。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2004.12.7]