朝鮮外務省代弁人、南朝鮮核問題で「IAEA公正性取り戻すべき」と強調 |
朝鮮外務省スポークスマンは14日、南朝鮮の核問題に臨む米国と国際原子力機関(IAEA)の一部勢力の不穏当な動きに関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。 南朝鮮の秘密核実験が暴露された後、世論は日が経つにつれて南朝鮮が1970年代から進めてきた核兵器開発計画を極秘に続行し、今は核兵器生産能力を完全に保有したかも知れないという疑惑をさらに深めている。 しかし、最近、IAEA内の一部勢力は南朝鮮における秘密核実験をめぐり、事態の深刻さを意図的に軽視し、早く事件を覆い隠そうとする動きを露にしている。 彼らは、南朝鮮とわれわれの核問題状況は「比較にならない根本的な差」を持つとしながらわれわれが世界に公開し、合法的に行っている核活動を南朝鮮核問題のひ護に悪用することまで辞さずにいる。 果ては、IAEA事務局長のエルバラダイは6者会談の結果をめぐり、国際社会がわれわれに対していらだち始めており、「国連安全保障理事会が行動する時になった」としながら、われわれのせいで核問題の解決が遅れているかのように事実をまどわすのに汲々としている。 IAEAの一部勢力の偏見的態度は、核拡散防止を使命としている国連専門機関の使命と公正性とは縁のない異常な動向であるとしか他に評価のしようがない。 朝鮮は核拡散防止条約(NPT)加盟国でもなく、すでに10年前にIAEAから脱退した国である。 われわれがすでに明白にしたように、われわれとIAEAとは何の関わりもない。 こうした事実にもかかわらず、IAEAの一部勢力が未だに自分の位置さえわきまえず、米国の不当な行為に対しては一言半句もなく、正々堂々と行動しているわれわれに対してのみ敵意をむき出しにしたことにより、こんにち朝鮮半島の非核化問題は新たな挑戦に直面しており、日増しにその解決の展望は見えなくなっている。 IAEAの一部勢力は、自分らの二重基準が東北アジア地域の安保に及ぶ結果についてしっかり認識すべきである。 われわれはこの機会に、現実感覚がなく、自分の責務を忘却したIAEA事務局長エルバラダイの無責任な行動に対しても看過できない。 南朝鮮核問題の発生初期には「深刻な憂慮」について力説していたエルバラダイが、南朝鮮をかばう米国務長官パウエルの発言が出るなり、急に態度を変えてわれわれに言いがかりをつけるのは、彼が国際機関の事務局長であるというより米国の手先であることを示している。 われわれは、今からでもIAEAが真の使命と公正性を取り戻すことを期待しながら南朝鮮核問題の調査結果を引き続き綿密に注視するであろう。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2004.10.16] |