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黄海南道新院郡で、高句麗時代の瓦製の墓発掘

 黄海南道新院郡でこのほど、高句麗時代(BC277〜AD668)の瓦製の墓が発掘された。

 稜線の中腹から発掘された墓は、土を掘り返した中に瓦製の棺を埋葬したもので、床部分だけでなく壁やふたもすべて瓦で作られているのが特徴だ。

 全長は、現在発掘された部分で52センチ、幅は40センチあり、高さは29センチでふたの幅は52.5センチとなっている。また、それぞれの厚さは1.5センチ程度で、高句麗時代の建造物によく使われている赤瓦と色や材質がまったく同じ。

 社会科学院考古学研究所のユン・グァンス学士によると、瓦だけで作られた同時代の墓が発掘されたのは今回が初めてで、学術的な意義が大きいという。

 ユン氏は、「この墓が発掘されたことにより、高句麗では積石式の墓や石棺式以外にも瓦製の墓が使われていたということを示している。また、この時代に発展した窯業技術の一面も知ることができ、とても価値ある遺跡だ」と評価した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.9.4]