第2回北南将官級軍事会談合意書 |
3、4の両日、雪岳山で行われた第2回北南将官級軍事会談で採択された合意書は次のとおり。 1、双方は、朝鮮半島での軍事的緊張緩和と強固な平和を実現するため、共同で努力することにした。 2、双方は、西海海上での偶発的衝突防止のため、2004年6月15日から次のような措置を取ることにした。 @双方は、西海海上で艦船が向かい合わないよう徹底的に統制する。 A双方は、西海海上で相手側の艦船と民間船舶に対して不当な物理的行為を取らない。 B双方は、西海海上で双方の艦船が航路迷失、遭難、救助などで向かい合うのを防止し、互いに誤解がないようにするため、国際海上超短波無線対話器(156.8、156.6MHz)を活用する。 C双方は、必要な補助手段として旗および火光信号規定を制定して活用する。 D双方は、西海海上の敏感な水域で不法に漁労作業をする第3国の漁船を取り締まり、統制する過程で偶発的衝突が発生しうるということで見解を同じくし、この問題を外交的方法で解決するよう互いに協力し、不法漁船の動きに関連した情報を交換する。 E西海海上で提起される問題に関連する意思の交換は当分の間、西海地区にある通信線を利用する。 双方は、西海海上衝突防止に向けた通信の円滑さと迅速さを保障するため、8月15日まで現在の西海地区通信線を北南管理区域に別途に延ばして各々、自分側の地域に通信連絡所を設置し、その近代化に相互協力する。 3、双方は、朝鮮半島の軍事的緊張を緩和し、双方軍隊間の不信と誤解を解消するため、軍事境界線地域での宣伝活動を中止し、宣伝手段を除去することにした。 @双方は、歴史的な6.15北南共同宣言発表4周年になる6月15日から軍事境界線地域で放送と掲示物、ビラなどを通じたすべての宣伝活動を中止する。 A双方は2004年8月15日まで軍事境界線地域ですべての宣伝手段を3段階に分けて除去する。 ―第1段階は、6月16日から6月30日まで、西海地区北南管理区域と板門店地域が含まれる軍事境界線標識物第0001号から第0100号の区間でモデル的に実施し、 ―第2段階は、7月1日から7月20日まで、軍事境界線標識物第0100号から第0640号の区間で、 ―第3段階は、7月21日から8月15日まで軍事境界線標識物第0640号から第1292号の区間で宣伝手段を完全に除去する。 B双方は、段階別宣伝手段除去が完了すれば、その結果を相手側に通報し、各々相手側の宣伝手段除去結果を自分側の地域で監視して確かめるが、必要に応じて相互検証も行える。 C双方は、段階別宣伝手段除去が完了すれば、各々その結果を言論に公開する。 D双方は今後、いかなる場合にも宣伝手段を再設置せず、宣伝活動も再開しない。 4、双方は、上記の合意事項を具体的に実践するため、後続の軍事会談を開催することにする。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2004.6.11] |