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祖国平和統一委員会代弁人、米の新作戦計画「5026」取り消し求める

 祖国平和統一委員会(祖平統)のスポークスマンは12日、米国が「新作戦計画5026」を作成した事実が明らかになったことで、全文次のような声明を発表した。

 米国が最近、「新作戦計画5026」という新しい朝鮮侵略戦争計画を作成した事実が明るみに出て内外の大きな憂慮をかもしだしている。

 今回の作戦計画は、南朝鮮占領米軍の竜山基地移転と米第2師団の再配置にともなう米国の「新作戦概念」を具現したもので、イラク戦争とアフガニスタン戦争の経験に基づいて新たに作成したものだという。

 有事にわれわれに対する「ピンポイント攻撃」で自分らの被害を最小限におさえ、われわれの戦争指揮能力を「早期に無力化」し、われわれの「戦争能力を早期に破壊」することを主要内容とする「新作戦計画5026」は、任意の時刻に南朝鮮占領米軍と周辺の武力でわれわれに対する奇襲的な核先制打撃を狙った極めて危険な戦争計画である。

 この作戦計画の完成のために米軍は、イラク戦争時に駐日米軍基地から出撃して毎日2回ずつ朝鮮戦争を想定した試験爆撃を実施し、久しい前から日本の協力のもとに朝鮮に対する地質、地形調査作業まで行った。

 また、昨年は南朝鮮で迅速展開武力であるストライカー部隊の実働訓練と超高速輸送船を利用して、有事に沖縄に駐屯している米軍の朝鮮半島投入時間を短縮する演習も行った。

 「新作戦計画5026」は結局、「イラクの次の目標は北朝鮮」と吐いた米国の好戦分子らの暴言が単なる威嚇ではなく、新たな北侵核戦争を念頭に置いた予備宣戦布告であることをよく示している。

 これによって、米国が6者会談の裏でわれわれを攻撃するための戦争準備を計画的に促進してきたという事実がいっそう明白になった。

 米国が最近、110億ドルを投資して150余項目の「戦力増強計画」を推進し、南朝鮮占領米軍の再配置に血道を上げているのも、まさしくこの戦争計画を一日も早く実践に移すことに基本目的がある。

 現実は、われわれに対する米国の侵略戦争策動がどれほど無分別で危険きわまりない状態に至っているのかを明白に立証している。

 当委員会は、米国の好戦勢力の北侵核戦争策動をわれわれの忍耐強い平和的努力に対する耐え難い挑戦、朝鮮半島と地域の平和と安定を願う全朝鮮民族と世界の平和愛好人民の志向と念願を踏みにじる許し難い犯罪行為として断罪し、これを全民族の名で断固糾弾する。

 平和的対話と軍事的準備は両立しない。

 米国が表では朝鮮半島核問題の「平和的解決」のための対話をうんぬんし、裏では対話相手側を圧殺するための戦争陰謀を企んでいるのは、ブッシュ政府の対朝鮮侵略政策にはいささかの変化もなく、彼らが唱える「交渉」とは侵略と戦争を隠すベールに過ぎないことをはっきり示している。

 われわれが米国を信じていないのは、まさにこうしたことによる。

 米国の動きが朝鮮を抹殺するためのものであることがいっそう明白になった以上、われわれの選択が核抑止力のいっそうの強化しかないことはこれ以上論じる余地すらなくなった。

 力の万能論を盲信する者らは力によってのみ治めることができる。

 朝鮮の軍隊と人民は、米国の核戦争策動によって朝鮮が由々しく脅かされる事態に対処して今後も先軍の旗じるしのもと、侵略者のいかなる軍事的挑発や戦争策動も一撃で粉砕できるよう万端の態勢を整えていくであろう。

 米国は、先軍の銃を力強く掲げて立ち上がった朝鮮の軍隊と人民の敵撃滅の気概を直視し、みだりに振る舞ってはならず、無謀な北侵作戦計画を直ちに取り消すべきである。

 緊迫した現情勢は、米国の核戦争策動に反対して北、南、海外の全同胞が一日も早く民族共助をしっかり実現することを求めている。

 内外の全同胞は、民族の頭上に核戦争の惨禍をふりかけようとする米国の策動を阻止し、破たんさせる闘争に果敢に立ち上がり、至る所で反米の炎を燃えさからせるべきである。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.2.20]