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朝鮮歴史学学会、徳寿宮跡への米大使館建設企図を非難

 朝鮮歴史学学会は26日、米国がソウル徳寿宮跡を大使館の敷地にしようとしていることと関連し、要旨次のような談話を発表した。

 ソウルの徳寿宮跡は、李朝成宗王の時代に建立され王宮としても使われた貴重な歴史文化遺跡の一つである。

 日帝は朝鮮を占領した後、朝鮮の人々の民族精神を踏みにじり、「皇国臣民化」を目的にこの徳寿宮を破壊した。こうした受難多き徳寿宮跡はこんにち、米国によって痕跡すら失われようとしている。

 米国は、1980年代初めに南朝鮮当局に圧力を加えて徳寿宮跡を大使館用の敷地に選定し、80年代中頃にはこの問題と関連した「諒解覚書」に判を押したものの、南の人民らの強い反発に遭いこれまで大使館の新築を延ばしてきた。

 最近米国は、徳寿宮跡に大使館と職員のアパートを新築する企図をあらわにして南朝鮮当局に圧力を加えている。

 徳寿宮跡に米大使館を建てようとするのは、過去日帝がソウル中心部に「総督府」を建てたこととなんら変わらない侵略行為である。

 朝鮮歴史学学会はすべての朝鮮民族とともに朝鮮の歴史学者の名において、米国の企図をわが民族の尊厳を冒とくし民族の精神を抹殺しようとする犯罪行為として烙印を押し、米国が民族文化財の破壊をやめ南朝鮮から出て行くことを強く主張する。

 また、南の歴史学者と各階層の市民が民族第一主義に沿って、米国と米国に追従する売国勢力の破壊行為から民族文化財を守るためのたたかいに立ち上がることを期待する。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.1.27]