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ソウルで文益煥牧師の10周忌記念する「平和統一祈願の夕べ」

 故文益煥牧師の10周忌を記念する「平和統一祈願の夕べ」が17日、ソウルで行われ、朱鎮具民族和解協議会(民和協)副会長をはじめとする北側代表団7人と約800人の南の各層人士が参加した。

 1部の追悼大会では、金大中前大統領の追悼辞を林東源前統一外交安保特別補佐官が代読。「民族の和解と統一のためにすべての情熱と犠牲を捧げた民族愛」が文牧師の生涯で最高の業績と称え、「こうした努力が6.15南北首脳会談を通じて南北関係を一段階進展させた」と述べた。

 また、「緊張を作り出そうとする企図に断固反対すべきであり、この場が文牧師の精神を受け継ぎ同族としての愛情の回復と平和統一を実現するための『文益煥精神』の出発点になるべき」だと強調した。

 朱鎮具民和協副会長は追悼演説で、「他国の言葉より同族の言葉をより信頼し、他国の力より同族の力をより信じて、わが民族同士手をつないで尊厳を守っていくのなら、誰も私たちの前に立ちはだかることはできないだろう」と述べ、「一つの領土で一つの血筋を受け継ぎながら歴史を開拓してきた民族らしく、『わが民族同士』の精神に沿って平和と自主統一の活路を力強く開いていこう」と語った。

 「開かれたウリ党」の鄭東泳代表も追悼の辞を述べ、「文益煥牧師は、複雑で混乱した世の中で私たちが最小限の良心を持って暮らしていくための支えだった」「一つになった祖国と民族を作るために努力した文牧師の遺志を継いで、ソウル駅で平壌行きの切符を買えるよう努力する」との決意を述べた。

 追悼式は「平和統一祈願文」の朗読で幕を閉じ、2部では文化公演が行われた。

 参加者らは、「統一への道は大きく開かれるようにみえても、一転して苦難の道にもなりうる。もし苦難の道になったとしても、また茨の道に逆戻りしても文益煥牧師が歩んだように大志を抱けば乗り越えられるだろう」(権永吉民主労働党代表)と感想を述べた。

[朝鮮新報 2004.1.20]