神奈川初中高で公開授業 県下の中学教員、横浜国大学生らが参観 |
神奈川朝鮮初中高級学校(横浜市)で1日、公開授業が行われ、神奈川県内の中学校教員や横浜国立大学教育人間科学部の教授、学生らが参観した。今年で9回目。朝鮮大学校を卒業し、横浜国立大学で朝鮮語の講師を務める朴響丘助手の、朝鮮学校を知って理解してもらおうという思いによって実現、今では交流促進の取り組みの一環として恒例化されている。
この日は、初4〜中3のクラスで授業が公開され、参加者たちは国語(朝鮮語)、理科、日本語などの授業風景に興味津々、見入っていた。朝鮮語で書かれた教科書を手に取って生徒に質問したり、カメラやビデオに(授業風景や教科書などを)収める人も。英語の授業では、すべて英語で進められるその様子に関心を寄せていた。 授業参観後、同校体育館で禹載星校長による講義が行われた。禹校長は、同校の沿革や朝鮮学校(在日朝鮮人)の歩み、民族教育の重要性などについて説明し、「これからも積極的に交流を進めていきたい」と述べた。 質疑応答では「チョゴリは毎日着ているのか?」「教科書の内容の素材はどこから持ってくるのか?」「途中から朝鮮学校に来た子に対しての教育はどうしているのか?」など、さまざまな質問が寄せられた。 参観者たちは、「すべて朝鮮語の授業にびっくりした」「チョゴリを着ている姿を見て、自国を大切にしていると実感した」などと感想を述べていた。カンボジアから来たある留学生は、「日本に朝鮮学校があるとは知らなかった。異国でも民族心を持って強く生きている姿に感動した」と話した。 横浜国大の須川英徳教授は、「朝鮮学校訪問を通じて、いろんなことを知ってほしい。マスコミは一面的な報道しかしないが、決してその内容が全てではないということを自分の目で確かめてほしい」と語った。 [朝鮮新報 2004.12.11] |