〈定時制通信制生徒生活体験発表大会〉 九州朝高金智史さん(高3)、日本放送協会会長賞を受賞 |
九州朝鮮中高級学校高級部3年の金智史さんが11月21日、国立オリンピック記念青少年センターで行われた「全国高等学校定時制通信制生徒生活体験発表大会」で日本放送協会会長賞(3位)を受賞した。 下関市、山口県、中国地方大会をそれぞれ通過した金さんは、全国大会でも「学ぶ喜び」をテーマに堂々と主張した。 下校後、毎日、山口県立山口高等学校(通信)に通う金さんは、ダブルスクールのつらさについて言及しながらも、朝・日両校教員たちの協力のおかげで「今の自分がある」と語った。さらに、「必ず朝・日の国交が正常化し、在日朝鮮人差別がなくなり、後輩たちが朝鮮学校で平穏に学べる日が来ることを願って、力を尽くしたい」と語った。 「受賞したことよりも、多くの日本人が自分の主張を理解し、支持してくれたことの方がうれしい」と感想を述べた。 中級部2生徒 県、市の作文コンクールで入賞、学校特別賞も また、同校中級部3年の金聖暎さんの作文「平和な未来」が「第24回全国中学校人権作文コンテスト福岡県大会」で北九州協議会優秀賞を受賞した。応募総数は3万5000点。 金さんは作文で、チマ・チョゴリなど、朝鮮学校生徒に対する偏見と差別が今も残っていると指摘し、「若い弁護士の会」の人たちが誠心誠意支援してくれていることに感謝した。そして「私たちを理解し、支持してくれる周辺の日本人たちとともに、平和な未来を築いていきたい」と書いた。 受賞について金さんは「夏休みの課題に合わせて良い素材があったから書いただけなのに…」ととまどいながらも、「みんながお祝いの言葉をかけてくれてうれしい」と感想を述べた。 一方、北九州市主催の「20年後の未来をみんなで考えよう作文コンクール」では、同1年の李知香さんの作文「未来の北九州市」が、佳作(3位)、同校が学校特別賞にそれぞれ選ばれた。【九州中高日本語分科】 [朝鮮新報 2004.11.30] |