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埼玉初中文化祭&バザー、日本の市民ら約1000人でにぎわう

 埼玉朝鮮初中級学校文化祭&バザー「モイヂャ! 2004」が10月23日、同校で行われ、生徒、学父母、近隣の日本市民ら約1000人でにぎわった。文化祭では、「ウリマル、友だち、民族を愛し、学力、体力、品性を養おう」という学校のスローガンに基づき、生徒たちが手作りで準備した展示会や催し物、文化公演が披露された。

売り上げは学校に

約1000人でにぎわった文化祭

 生徒たちは、朝鮮の文化や伝統を紹介し、歌や踊りを披露するなど大活躍。初級部高学年生たちはチャンゴやサンモ、将棋などを実演で、また中級部生たちは民族教育と朝鮮学校の歴史を紹介し、多彩なゲームコーナーなども運営した。

 生徒たちは「ウリハッキョのことをもっと知ってほしい」「楽しかった」と感想を口にした。

 オモニ会と女性同盟は、焼肉、ピビンバ、チヂミなど十数店にもおよぶ売店を運営。毎年恒例のバザーも大好評で、話を聞きつけた近隣の日本人らが大勢訪れてにぎわった。青商会は公演の進行や舞台の設置に尽力し、朝青はゲームコーナーなどを出店した。バザーと売店の売り上げは学校に寄付された。

 同校オモニ会の金龍順会長は「学校と生徒たちのために、アボジ、オモニたちが一生懸命やっている」と語った。

洪昌守選手も

 舞台では埼玉初中の舞踊部、吹奏楽部、声楽部、コーラス部などが歌や踊りを披露。北関東朝鮮歌舞団、同胞歌手らによる公演も行われた。

初級部舞踊部による「楽しい通学路」

 この日、ゲストとしてボクシング元WBC世界スーパーフライ級チャンピオンの洪昌守選手が訪れた。洪選手は「(何事においても)自分に勝つことが大事」と生徒らを激励しながら、「必ずもう一度、世界の頂点に立ってみせる」と力強く約束し、場内をわかせた。

 また、同校の高石典校長が埼玉県の上田清司知事から送られた祝電を紹介した。

 毎年、文化祭に訪れているという大阪経済法科大学の吉田康彦教授(同大学アジア太平洋センター所長)は「日本人は知らなさすぎる。もっと足を運んで朝鮮や在日朝鮮人のことについて知らなければ」と語った。

 公演を観覧した朴さん(さいたま市在住の同胞女性)は「生徒の朝鮮舞踊に感激した。オモニたちのパワーにも圧倒された。これからもっと朝鮮学校と関わりを持っていきたい」と述べた。(李泰鎬記者)

[朝鮮新報 2004.10.30]