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大阪朝高で公開授業、同胞生徒が通う中学校教員ら参加「朝高を重要な選択肢に」

公開授業の様子

 大阪朝鮮高級学校(東大阪市)で16日、公開授業が行われ、同胞生徒が通う府内の中学校の教員、民族学級講師、教育関係者ら約50人が招待された。

 訪れた人たちは、各クラスの授業を一つひとつ見て回ったほか、教科書なども手に取り関心を示していた。とくに語学、歴史関連の授業が注目を集めた。


 訪れた人たちは、授業内容や形式に対して助言を述べながらも、授業が朝鮮語で行われていることに感心していた。

 新北島中学校の上山清志さんは「クラブ活動で活躍していることは知っていたが、授業でも生徒たちは集中力があった。日本の学校に比べても遜色はない」と述べた。

 つづいて芸術公演が行われ、生徒たちが朝鮮の歌と踊り、民族楽器などによる演奏などを披露。日本の名曲も披露された。一行はクラブ活動も見学した。

交流会では朝高生たちも発言した

 昼食後、朝高の教員、生徒らとの交流会が行われた。

 同校教育会の蔡成泰会長は、朝鮮学校の歴史や同校の教育理念などについて述べ、日本の中学校に通う同胞の生徒らに、「朝高も重要な一つの選択肢」であることを知らせてほしいと語った。

 蔡会長は「(同校には)優秀な教員が多い。朝鮮語を身につけさせ、3年間で立派な朝鮮人に育てる自信がある」と力強く語った。

 交流会では朝高の教員、生徒らに対する質疑応答も行われた。

 「この学校で学んでよかったところは?」との質問に朝高生たちは、「団結力、協調性、自己発現力があり、何事にもチャレンジしている」「学校の雰囲気が温かい」と胸を張って答えた。

 朝高に生徒を送った経験を持つ天下茶屋中学校の黒田登志子さんは、「朝高に送った生徒はのびのびしていた。先生たちの話に学ぶことが多かった」と感想を述べた。(李泰鎬記者)

[朝鮮新報 2004.10.23]