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九州中高・北九州初級 新校舎お披露目

 九州朝鮮中高級学校(金鐘大校長)、北九州朝鮮初級学校(朴広赫校長)新校舎竣工式が25日、福岡県北九州市の現地で行われ、九州地方、山口県の同胞、父母、卒業生、元教員、各界日本人士ら2600余人が参加した(写真)。九州各県と山口県から生徒が通う同校では、新校舎竣工を機に今年度から中高一貫教育を実施している。

 午前10時に始まった式ではまず、総聯中央の徐萬述議長、駒田英孝・北九州市教育長、彭新実・福岡中国領事ら来賓によるテープカットの後、記念植樹が行われた。

 その後、体育館では記念式典と生徒らによる芸術公演が行われた。記念式典では徐議長があいさつし、「総聯福岡本部傘下の活動家、同胞は北九州初級の移転問題が提起された機会に、九州地域の民族教育事業の新たな発展展望を開くために学校配置網の再構築、新校舎構築を構想し、その実現のために行政と活動し今日の結実を見た」と指摘した。

 式典では末吉興一・北九州市長、斉江福岡中国総領事からのメッセージが紹介された後、鄭泰文総聯福岡県本部委員長が福岡民族教育再構築委員会の活動報告を行った。高級部、初級部の代表2人も大きな声で新しくなった校舎で学ぶ喜びと勉学に励む決意を述べた。

 午後からは場所を運動場に移して祝賀パーティーが開かれた。この日を祝うかのように天気も快晴。参加者らは卒業生や父母、青商会メンバー、日本の子どもらが次々壇上に上がり歌や踊り、チャンゴなどを披露した。

 地元福岡選出の国会議員、県議、北九州市議、「福岡県朝鮮学校を支える会」メンバーら250人あまりの日本人も参加。北橋健治・衆議院議員(民主党)は、「貴校の生徒たちは民族舞踊を披露するなど地域に親しみを持たれており、本当に良い生徒たちだ。朝・日友好推進のために解決すべき懸案もあるが、過去を乗り越えていけると信じている。東アジアでグローバルに活躍する人材を輩出してほしい」とあいさつした。

 5700坪の敷地に中高、初級部校舎と付属幼稚班、体育館が独立して並ぶ。3棟は校舎内から行き来できる。運動場はナイター照明も整えられている。セキュリティーシステムも導入されカメラも設置されている。寄宿舎は3階建て。1階は食堂とお風呂、2、3階にある寮生の部屋は8畳2間のフローリング。テレビのほか、インターネットも自由に使える。

[朝鮮新報 2004.4.29]