04年度朝鮮大学校入学式 |
入学式ではまず、朝鮮の教育省と大学などから送られた祝電が紹介され、徐議長が祝辞を述べた。 徐議長は、朝鮮大学校が教育の水準をいっそう高めるために単位制を導入し、教授や講師陣を強化したことで、海外僑胞大学として、在日同胞はもちろん、全朝鮮同胞の期待を担う民族大学として、大きな発展を遂げたと述べた。また、朝鮮と民族、総聯と在日同胞社会が新しい未来を築こうとしている重要な時期に入学した新入生には、現在の複雑な問題を打開し、新しいものを創り出せる高度な知識と能力を備えることが要求されていると指摘。そのために在学期間、在日朝鮮人運動を担う時代の先駆者、科学と実力で民族と朝鮮に貢献する人材として準備しなければならないと強調した。 つづいて張炳泰学長が報告した。張学長は、民族教育を系統的に受け高い学力を備えた学生、さまざまなスポーツの素質や芸術的才能を持った学生が数多く入学する一方、朝大の優秀な卒業生を研究院に受け入れたと述べた。また、新しく導入された単位制について説明した。 総聯の各機関から送られた祝電が紹介された後、新入生を代表し政治経済学部の李炳文さんが決意表明。祖国統一と在日朝鮮人運動の将来を担うため、高い能力を備えていきたいと述べた。 晴れ上がった空の下、新入生たちが中庭で学父母、教員らと共に記念撮影を行うなごやかな光景が随所で見られた。 日本の高校を卒業後、専門学校を経て短期学部に入学した北海道出身の李熙敏さんは、「同胞とのつながりを大事にしていくために、何よりもまず、朝鮮語を習得したい」と決意を語った。母親の北美智子さん(54)は、「不安が多かったが、しっかりした学生たちと親切な先生方がいて安心した。がんばって勉強してほしい」と語った。 [朝鮮新報 2004.4.16] |