昨年３月に朝鮮大学校政治経済学部法律学科を卒業した金敏寛さん（23）と�｢明玉さん（23）の２人が、法科大学院（ロースクール）に合格した。法科大学院は、従来の研究者養成を目的とした修士課程とは大きく異なるもので、弁護士などの法曹養成に特化した教育を行う専門職大学院。２００４年からは６８校が開校する。

　金さんは、成蹊大学大学院の２年コース（既習者コース、定員２０名）に合格した。�｢さんは、南山大学大学院、都下の法科大学大学院２校に合格したが、海外のロースクールとも交流関係を持つ南山大学大学院３年コース（標準コース）に進むことになった。

　新たな制度の開始とあって、大学入試センター適性試験の受験資格がどうなるかが関心事となっていた。今回の合格で、朝大卒業生が法科大学院適性試験をストレートに受け、各法科大学院を受験することが可能であることが明確になった。今後、現行司法試験のみならず、新司法試験を経た朝大卒業生の弁護士誕生に道筋が立ったことになる。

　合格した２人は、「しっかり学び、同胞の権利を守る優秀な弁護士を目指したい」と抱負を語った。

　政治経済学部の池永一学部長は、「今後も、弁護士、司法書士を目指す法律学科の実績を高め、法科大学院を志望する学生には特別ゼミを設けるなどサポートしていきたい」と話している。

［朝鮮新報 2004.2.24］