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愛知朝鮮中高級学校中級部3年の劉麗香さん、中学英語弁論大会愛知県大会で最優秀賞受賞

 高円宮杯第55回全日本中学校英語弁論大会愛知県大会が昨年の10月11日に行われ、愛知朝鮮中高級学校中級部3年の劉麗香さんが最優秀賞を受賞した。

 スピーチのテーマは「制服」。劉さんは02年9月17日以降、大好きなチマ・チョゴリで登校できなくなった時、制服の由来や、朝・日のたどった歴史を振り返り、互いに理解し合い良き隣人として関係を築いていくためにはどうしたら良いのかを考えた。

 英語のスピーチで、「取り返しのつかない過ちを許すことは簡単なことではありません。今、日本の人たちもそういう気持ちだと思います。でもだからといってお互いが悪い感情を抱き合ったままでは、ますます仲が悪くなるばかりです。相手の非を責める前にまず、受け入れる態度がなければいつまでも変わらないと考えました。…一番大切なことは悪い、許せないという気持ちを乗り越えて、一日も早く良くなるための第一歩を踏み出すことだと思います。…平壌宣言はそのためのチャンスを与えてくれたと思います…」と訴えた。

 同校の教員たちは、「チマ・チョゴリで登校する女子生徒たちの不安、恐怖、苦痛…。それらを代弁する場はこれまでほとんどなかった。現在の在日同胞社会を取り巻く情勢下でチマ・チョゴリを着て朝・日友好問題を発信すること自体に迷いも生じた。しかし、不当な理由で民族性を侵害されるのを見過ごすわけにはいかないという強い思いがあった」と話す。

 会場に集まった、日本人の反応は想像以上に温かいものだった。劉さんの話を理解しようとした様子で、多くの人々から賞賛と激励の声が寄せられた。

 審査員たちは、「考えが深くしっかりしていた」「在日朝鮮人についての認識を新たにすることができた」「英語がとても自然できれいだった」などと講評した。

 劉さんは、「暗いニュースばかりでつらい日々が続くが理解してくれる人も多いことを知ってとても励みになった」と語っていた。【愛知中高】

[朝鮮新報 2004.1.26]