自然災害−総連支援隊などが活動 力づけた祖国からの見舞金 |
A 今年は本当に自然災害が多かった。 B 確かに。福井県の集中豪雨、台風23号は兵庫県西脇、豊岡の両市、京都府舞鶴市などの同胞らにも少なからぬ被害をもたらした。 A 同胞にはどれくらいの被害があったの? B 福井の集中豪雨では同胞宅10戸が床上浸水、台風23号の際には西脇市で16戸が床上、床下浸水、豊岡でも1戸が浸水した。舞鶴では2戸が床上、5戸が床下浸水だった。 A 新潟県中越地震はまだ記憶に新しい。 C あの時は本当に驚いた。10月24日に新潟朝鮮初中級学校で日朝友好ミレフェスタが予定されており、その取材のため前日新潟に入っていた。その日に地震が起きた。翌日から現地で取材を続けた。被災同胞らに会っていろんな話を聞いた。 B 大変な経験だったね。 C 被害が甚大であることを知ったフェスタ実行委は行事を中止し、すぐさま小国町役場に物資を届けた。素早い判断で、現地の日本人にもとても喜ばれた。なにせ震度6強の地震で、川口町では震度7を記録したという。 A その時の状況は?
C 川口町の李相烈(65)、羅静代(63)さん夫妻が営んでいた焼肉店は今回の地震で全壊した。当初、夫妻は車中での生活を余儀なくされた。被害が大きかった小千谷市や十日町市などでも同胞のパチンコ店や自宅などが半壊、一部損壊の被害に合った。中越地域の同胞宅43戸(121人)のうち33戸(102人)に被害があった。 B 総連中央では支援隊を現地に送り、被災した同胞の状況把握や復旧作業を手伝った。ボランティアセンターでカルビスープを振る舞い日本人にも好評だったと聞いている。 A 金正日総書記は被災同胞への見舞金として10万ドルを送ったが、その感謝の集いが東京で行われた。徐萬述議長は新潟を直接訪れ、被災同胞に見舞金を伝達した。 C 現地の同胞たちは、「組織の大切さを改めて感じた」などと一様に語っている。こういう時こそ同胞とのつながりを大切にすべきだと、現場を取材しながら実感した。 B 1995年の阪神大震災の時も、各地の同胞、総連活動家らが被災地に向かい支援活動に携わった。今回も総連中央を中心に各本部、支部、同胞らが結束してしっかりした対応が取られた。 A 豪雪地帯である新潟はこの冬が心配だ。新潟だけでなく台風で被害にあった人々など、被災地同胞らの動向には今後も目を向けていくことが重要だ。 [朝鮮新報 2004.12.27] |