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地道な活動に役立つ記事を

 「朝鮮は決して『おかしな国』ではないのに、それをどうやって日本人に伝えればいいのだろう」

 11月27、28の両日、熱海市で行われた朝鮮統一支持運動第22回全国集会に参加した各地からの代表は、日朝友好の有効策を模索していた。

 国交がないため頻繁な往来がなく、「拉致問題の完全解決」を声高に叫ぶメディアの「北朝鮮バッシング」により、朝鮮に対する日本市民のイメージは決していいとは言えない。

 「こんな状況で朝鮮のことを『良く』(といってもありのままの事実を伝えているのに)言ったりすれば、たちまちバッシングにあう。信じられないほど異常な状況だ」

 南朝鮮の記者が日本人を前に講演した際、「私は決して北を支持しているわけではない。しかし、そんな私でも今の日本の反北の雰囲気には尋常でないものがある」と語ったことがある。

 実際に訪朝した人たちは、一様に日本メディアのおかしさ、日本社会の異常さを指摘する。そして、「一人でも多くの人にこのことを伝えたい」と地道な活動を続けている。

 「日本では最近なくなりつつある人と人とのつながりが、朝鮮ではいまだに強い。昔は自分の子、他人の子関係なしに悪いことをした子どもを叱る『カミナリおやじ』が朝鮮にはまだいるし、隣近所との付き合いもとても頻繁だ。メディアは朝鮮での出来事を誇張、わい曲して伝えているが、本当は朝鮮からもっと多くのことを学ぶべきではないのか」

 朝鮮の人々にも日本人同様、喜怒哀楽があり、酒を飲んで楽しく語り合ったりもする。こうした当たり前の事実を伝えるためには、今の日本の状況では地道な活動を繰り広げていくしかないと思う。

 朝・日友好運動に携わる人々の役に立つような記事をたくさん書くこと。それが自分のやるべきことだとあらためて思った。(松)

[朝鮮新報 2004.12.7]