top_rogo.gif (16396 bytes)

講義−ヒット商品作りの方法伝授

好評を博した押野見喜八郎氏の講義

 初日に行われた講義「ヒットメニューの方程式」で押野見喜八郎氏は、焼肉は日本人の中で人気が高いと言い、それを追い風にして、ヒット商品を作ることが大事だと語った。そして、@情報価値A格付価値B限定価値C安全、安心価値D健康価値E体験価値の6つの心理価値を切り口にして、価値ある商品を生み出す方法やコツなどを説明した。

 例えば、@−「どういう素材、食べ方が流行しているのかを常に察知しよう」、B−「自家製○○、特定○○のように、ここにしかない、ここでしかとれない、ここに来ないと食べられないという限定性を持とう」、E−「これ何だ? 食べたことがないな? と思わせる商品をメニューに。常に新しいものを提供すれば客も常に新鮮な気持ちになる。客の満足感を増やそう」などと言った具合だ。

 また、現代人が好む12の食スタイル、味・ビジュアル・素材を変えるなどの商品提供方法の工夫、価格の見直しでヒットさせる秘訣、メニュー表作りの基礎知識について披露した。

 押野見氏は、メニュー表は売れそうな商品をただ並べるのではなく、狙った客層、客の利用動機を見据えて作ることを強調。▽全体の6、7割は定番商品で埋める方が良い▽店独自の商品は全体の1割程度に▽低価格商品は全体の5%くらいが良い−などとアドバイスした。

 配列に関しては、安い順から並べるのはデメリット(だんだん高価格になると察したら、客の目は自然と安い方に戻りがち)、客の興味を引くためには商品説明を付けるべき(セールスポイントとなる)、写真を上手に使えば、その商品は売れる−などと詳しく説明し、少しでも売り上げをアップさせるためにはメニュー表作りを見直すことも肝心だと述べた。

[朝鮮新報 2004.11.27]