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いつか世界の舞台に

 先日、大阪朝高ラグビー部が2年連続となる全国大会出場を決めた。終了間際の劇的な逆転劇に多くの人が感動した。惜しくも予選で涙を飲んだものの、東京朝高はベスト4に、神戸朝高はベスト8に。サッカーでも大阪朝高がベスト8にしっかり食い込んでいる。

 少々気が早いが、今年を振り返ると、朝鮮学校生徒たちの全国大会での活躍が目立った。

 昨年末からの大阪朝高ラグビー部と京都朝高サッカー部の全国大会出場に始まった今年。ボクシングでは大阪朝高の朴忠南選手が2冠に。インターハイでも大阪朝高が団体3位に入賞するなど、東京、大阪、神戸の7選手が活躍した。ウエイトリフティングでは、北海道朝高の金恵娟選手が選抜と選手権で2連覇し、高校新記録も。男子2選手もインターハイに出場した。九州朝高の金亜蘭選手は、朝高生として初めてインターハイ水泳部門に出場。東大阪中級サッカー部は7年ぶりに全国大会に出場した。

 東京朝高の金東秀さんは、Jリーグのジェフ市原とプロ契約し、初の現役朝高生Jリーガーとなった。

 「昔から強かった」と言う人もいるだろうが、とくに最近の朝高は、強さに加え安定感も増している。

 同胞、父母らの支援による設備の充実、指導者のレベル向上などによって選手たちが安定して力を発揮できるようになったようだ。

 他校の全国大会出場、同胞プロスポーツ選手の活躍も良い刺激になっている。

 在日本朝鮮人体育連合会は「北京オリンピックに同胞選手を」を合言葉に、各級学校のレベル向上に力を注いでいる。

 全国で活躍した選手たちが一堂に会して行われた在日朝鮮学生中央体育大会には、約2300人の朝鮮学校生徒らが参加した。この中から、世界の舞台で活躍する選手が現れる日もそう遠くはないだろう。

 まずは大阪朝高ラグビー部に年末年始を盛り上げてもらいたい。(泰)

[朝鮮新報 2004.11.22]