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平壌でエステ初体験

 恥ずかしながら、初めて「美顔」というエステに挑戦してみた。今年9月、平壌ホテル1階にオープンした「美顔室」の評判が良かったからだ。

 2002年上半期にサウナや理髪などの施設が整っている蒼光院を取材したことがある。その時には、男性客は「美顔」お断りと言われた経験があるので、どうせダメだろうと思いながらいたずら気分で問い合わせたところ、快くOK。驚き半分=A興味半分で「美顔室」に足を運んだ。

 待ち構えていた36歳の女性従業員に奥の部屋に案内される。

 「お子さんは男の子? 女の子?」

 いきなりこう聞かれ、びっくり。「どうして子どもがいるのがわかるの?」と、思わず聞き返す。彼女はその質問には直接答えず、「肌に触れれば年齢もだいたいわかるし、既婚者か未婚者か見当がつく」と話した。

 この職業について8年目という。調理師やウェイトレスなどの職業を転々としたが、結婚を機に、美容師の姉の勧めで「美顔」を始めたという。

 朝鮮には本来、「美顔師」という職業はなかった。理髪師、美容師などの仕事の一部分だったが、昨年から独立した職業として認められ、資格試験も実施されているという。

 ちなみに彼女は8ランク中、上位から3番目にあたる「美顔師」高級1級の資格を持っている。最も高い高級3級の資格保持者は、蒼光院に1人しかいないとか。

 エステ初体験なので、彼女の腕前を評価することはできないが、丹念に、そして丁寧にマッサージしてくれ、なかなか気持ちの良いものだった。

 約1時間かけてパック、スチーム、蒸しタオル、顔剃りをしてくれた。これでなんと料金は500円。

 平壌市民の間で、健康と美容に対する関心が高まるなか、最近、男性客もそう珍しくなくなってきているという。(姜)

[朝鮮新報 2004.11.10]