店長一押し「富士宮焼きそば」−和風創作鉄板・やきやき亭(静岡市) |
手頃な値段で和風鉄板料理を提供する「やきやき亭」。02年3月にオープンした。 JR静岡駅から車で約10分、唐瀬街道沿いに位置するお店は、落ち着いた雰囲気の心地よい店内が女性客の心をつかんでいる。テーブル席が5つの全30席が週末になるとつねに満席になるとか。 店長は佐賀県出身の李貴文さん(25、写真左)。「ここへ来たなら富士宮焼きそば(630円)を食べていってほしい」と威勢のいい一言。 店長自ら富士宮市にある店に通い習ったほどの自慢の一品だ。 富士宮焼きそばは、静岡県富士宮市の名物料理として親しまれている。コシのある食感、独特なソースの香ばしさが普通の焼きそばとは一味も二味も違う。ラードを搾った肉カスが焼きそばに独特の香りを与えているのが特徴だ。 鉄板焼料理と創作一品料理もおすすめ。地鶏のジューシー鉄板焼(609円)、温泉玉子とコーンのシーザーサラダ(682円)も人気メニュー。お好み焼きやもんじゃ焼き、オシャレな各種カクテル(472円)も好評を博している。 李さんは中学まで日本学校に通い、高校から九州朝高に進んだ。朝高卒業後はコンピューター会社に勤務。1年後に退職し、知り合いのつてで兵庫で修行をつんだ。20歳を過ぎて単身静岡へ。3年間居酒屋で働き、今の店を任された。メニューはすべて自分で考案した。 「店の色に『九州男児』っぽさは出ていませんけど、厨(ちゅう)房は男くさいですよ」と笑顔の李さん。 そんな「九州」の男気を共にする崔一守さん(25、写真右)は朝高時代の同級生で、「料理の道でやっていきたい」と半年前にこのお店にやってきた。「まだまだ料理の事を何も知らない。ここでしっかり修行したい」と話す。 オープン2年目にして売り上げも上々。「創作料理と共に九州の芋焼酎もぜひ味わってほしい」(c) 営業時間 午前11時〜午後11時、無休。静岡市北安東4―18(TEL 054・248・6060) [朝鮮新報 2004.10.6] |