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国際的なまち作りを提案、市の作文コンクールに入賞した金麗日さん(神戸朝高)

 神戸朝鮮高級学校3年生、金麗日さんの作文「世界の交差点」が、神戸市教育委員会主催の「これからの神戸をこんなまちにしたい」作文コンクールに入賞(佳作)し、8月21日、表彰式と市長との懇談会が行われた。

 神戸市は、「神戸市復興・活性化推進懇話会」からの提言を受けて、神戸市のまち作りの指針となる「新たなビジョン(中期計画)」を市民とともに策定することになった。その一環として今回、小、中、高の生徒たちからの作文を募集した。

 応募総数4326点(高校生の部は248点)の中から選ばれた金さんの作文は、人種や国籍、文化が異なる世界を生きてきた人たちが一つに交わる場−神戸を作るための4つの提案を述べたもの。文化交流センターや生活サポート施設、国際色豊かな通りの建設、外国人に対する「壁」を取り除くよう市が取り組むことなどがその内容だ。以上のことを実現することで、世界の人々が心を寄せることができる国際都市、神戸を作っていきたいと結んでいる。

 懇談会の席上、金さんは「神戸朝高では、朝青活動や神戸祝祭などを通じて、さまざまな形で近隣の市民らと交流を深めてきた。それでも、まだまだ父母らは苦労しながら私たちを学校に送ってくれている」と朝鮮学校の現状を説明し、国際都市神戸がすべての民族学校に適切な援助をするよう、市長に強く要望した。【神戸朝高】

[朝鮮新報 2004.9.15]