日本で３番目に高い奥穂高登頂に成功したメンバー

　東京同胞山友会（�｢正煥会長＝６９歳、張紀雄幹事長＝６０歳）は３日から６日の３泊４日の日程で、日本の名山、北アルプスの穂高岳を登山した。昨年８月の八ヶ岳（２泊３日）登山から約１年ぶり。

　今回の登山には東京と兵庫、山形の登山愛好家と南朝鮮の大邱北区山岳会会長と女性メンバー、計３１人が参加した。２２歳から８０歳まで、平均年齢は６２．６歳。

　初日の３日には名勝・上高地を経て標高１５６２メートルの氷壁の宿・徳沢園で宿泊し、メンバー間の親ぼくを深めた。

　翌４日横尾山荘を経て、涸沢（カラサワ）小屋（標高２３０９メートル）まで約５時間にわたって登山した後、３日目の５日は早朝６時に出発、日本で３番目に高い奥穂高を目指した。

　奥穂高を見上げる穂高岳山荘に着くとみな一瞬、あまりにも厳しい岩肌に立ち止まってしまった。気温は摂氏１１度としのぎやすかったが、山頂を見上げ身震いするメンバーもいた。頂上までの道のりは険しかったが、最大限安全には注意を払い、同日正午頃、３１９０メートルの頂上に達した。

　最終日の６日は前日と同じ午前６時に涸沢小屋を出発、上高地・河童橋に至るパノラマコースに臨んだ。

　穂高連峰のすばらしい眺めをよそに、このコースは難所ばかり。３班に分かれ、危険な場面では互いに支え合いながら午後３時半までほとんど休みなく歩いた。　

　高齢の石さん（女性）は体調不良のため厳しい場面でたびたび足を滑らしたりしたが、リーダーの李さんが石さんのザックを担いで登るなど、メンバー同士支えあいながら前進した。

　今回参加した大邱北区山岳会メンバーは週１回登山するほどの愛好家で、今後も交流することを申し合わせた。今回の登山の過程には厳しい場面が多々あったが、日常ロッククライミングなどで鍛えた技術と同胞間の団結力ですべての困難を克服した。【東京同胞山友会】

［朝鮮新報 2004.8.28］