関連3団体、浮島丸事件「遺骨の調査、収集を」、京都府と舞鶴市に要請書提出 |
朝鮮解放直後の1945年8月24日、旧日本海軍の輸送船「浮島丸」が舞鶴沖で爆沈し、日本に強制連行されていた多数の朝鮮人が犠牲になった浮島丸事件の真相究明を進める3団体が11日、沈没現場付近に今も残っているとされる遺骨の調査、収集を求める要請書を京都府と舞鶴市に提出した。要請書の提出は今回が初めて。 要請書は、▽旧日本海軍が故意に自爆させたことを示す証拠が挙がっていること▽日本政府が事件後から今まで非人道的な対応をとっていること▽沈没現場周囲に遺体がまだ残っているとみられることなどを指摘し、(1)事件現場の自治体として自ら遺骨の調査、収集作業を実施し(2)日本政府に対して同作業の実施と遺族への遺骨返還を促すよう求めたもの。 朝鮮人強制連行強制労働真相究明、浮島丸犠牲者真相究明委員会の李秉萬代表委員、京都在日朝鮮人歴史調査会の柳球采会長、京都府朝鮮人強制連行真相調査団の姜世淳事務局長は要請書を提出後、府、市の関係者らと懇談。その後の記者会見では同胞の苦しみを語り、要請内容の早期実現を訴えた。 [朝鮮新報 2004.8.24] |