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豚と牛のホルモンが名物−焼肉・「北光園」(北海道札幌市)

 札幌市にある「北光園」は金清さん(61)、長男の金星竜さん(29)、次男の金且竜さん(26)の親子3人が切り盛りする焼肉店。40余年前に星竜さんたちの外祖母が立ち上げ、代々受け継がれてきている。過去に日本のテレビなどのインタビューも受けたことのある巷でも有名なお店。

 名物は、豚と牛のホルモン。中でもみそホルモンが1番人気だ。りんご、レモンなどの果汁で甘みを引きだした「特製だれ」で食べるのが定番。ホルモン目当てに、オープン当初から訪れているお客も少なくないという。

 ほかにはカルビ(700円)、カルビスープ(350円)が人気。持ち帰りのできるナムル(100円)も評判で、「これだけでごはん一杯いける」というお客も少なくないとか。

 デザートとして楽しめるアイス、シャーベットの味が充実しているのもうれしい。

 価格は「居酒屋設定」というだけあって、とにかく安い。アスパラサラダ、クラゲサラダなど、サラダは300〜600円。スープは200〜350円。麺類は500〜600円。クッパは400〜500円。単品料理はキムチの盛り合わせ(600円)以外すべて500円以下。「安く、美味しくが基本」と清さん。肉などの全国発送も承っている。味、価格、サービスなど、すべてにおいて良心的だ。

 店内も広い。2階は座席12台、テーブル席8台、カウンター席9台。3階には、「白頭山」、「金剛山」、「鴨緑江」、「大同江」、「済州島」とそれぞれ名付けられた5つの個室がある。「仕切り」を取ると120人ほど収容可能な宴会場となり、カラオケもできる。北海道初中高の卒業式が終わった後、卒業生や先生たちが祝賀会を開き、焼肉を楽しむのが毎年恒例となっている。

 「朝青員だったころ、よく受講生を連れて食べに来ていた。皆にとってもおふくろの味。昔から味はずっと変わらない。マスターの笑顔も」と懐かしむ同胞も。

 「焼肉は在日同胞の文化のひとつ。工夫を重ね、レパートリーを増やし、これからも代々伝わる味を守っていきたい」(且竜さん)。(良)

 営業時間 午後4〜11時半、不定休。札幌市中央区南5条東2丁目(TEL 011・531・6593)

[朝鮮新報 2004.8.11]