top_rogo.gif (16396 bytes)

新感覚お好み焼き−お好み焼き・ぼてじゃこ(富山県福井市)

 ファミリー向け「お好みレストラン」をコンセプトに、富山県の高岡市、富山市、福井県などに12店舗をチェーン展開する焼きそば、関西風お好み焼き、鉄板焼きの専門店「ぼてじゃこ」(崔在坤代表取締役)は全店広い駐車場を持つ郊外店で、2年ごとに1店のペースで好調増殖中である。創業は1973年。オイルショックの影響で不振となった資源回収業からの転身であった。ちなみに、「ぼてじゃこ」とは生命力が強くどんな魚にも食らいつく「じゃこ」からとった。「なんとなくかわいいでしょ」と、創業者の1人で現在は専務取締役の金俊子さんは笑う。

 今回は数ある店舗の中から富山駅から車で10分の呉羽店を紹介する。

 店内は明るい照明が行き渡るまさにファミリーレストランの構えで、しきりで個別化された空間は鉄板の存在が違和感があるほど清潔。

 「お年寄りから子どもまで幅広い人たちに食べてもらうため」の工夫だと言う。

 だが扱うお好み焼きに「ファミレス」の軽いノリはない。「ソースから粉、麺、マヨネーズにいたるすべてがオリジナル」で門外不出の秘中の秘だという。

 関西風でありながらこってりの印象はなく、あっさり上品な味わい。刺激の少ないマイルドなやさしい味わいのソースに純白の軽いマヨネーズが絶妙に溶け合っているからだ。生地はむだを排除したシンプルなかたちで機能的でさえある。具が多くどっしりとしているのに、秘伝の粉とつなぎでばらけたりすることはない。焼きあがった生地に協調性とお好みへの愛を感じる。

 お好み焼きをおいしくいただくコツはガツガツ混ぜず、何度も返さず、ふっくら焼きあげること。お願いすればサービスでおいしく焼いてくれる。人気は豚玉(515円)、豚そば(473円)。

 「ぼてじゃこ」ではソース、マヨネーズの別途販売は行っていない。味わうには、ぜひお店に行ってほしい。

 全店舗合計で一日にお好み焼きだけでも1500玉を提供する繁盛店「ぼてじゃこ」は、伝統にマニュアルを乗せた新感覚お好みレストランだった。「ごちそうさま」。(丘)

本店:高岡市東中川町(TEL 0766・21・8033)

佐野店:高岡市佐野(TEL 0766・22・0455)

横田店:高岡市横田本町(TEL 0766・23・3399)

新湊店:高岡市姫野(TEL 0766・84・8838)

小杉店:射水郡小杉町下条(TEL 0766・56・8488)

呉羽店:富山市茶屋町(TEL 076・436・0144)

豊田店:富山市下赤江(TEL 076・442・0303)

熊野店:富山市下熊野字柳原割(TEL 076・428・1888)

山室店:富山市中川原(TEL 076・493・7066)

魚津店:魚津市吉島(TEL 0765・23・0720)

大宮店:福井市大宮(TEL 0776・30・1115)

片町店:福井市順化(TEL 0776・29・0999)

全店年中無休、営業時間11時〜2時

[朝鮮新報 2004.8.11]