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趣味いろいろ

 「選手」を兼ねた取材で久しぶりに碁石を握った。6月下旬に行われた総連東京・北支部の囲碁愛好家と北区役所の囲碁部会員らの親善交流対局でのことだ。

 初めてとなる親善交流対局には双方から12人ずつの計24人が参加し、各3局ずつ対局した。結果は23勝13敗で 総連側の勝ち。北区役所側の参加者は、「初めての客に対する礼儀」としながらも、ちょっと悔しそうだった。次回は腕を磨いてぜひ勝ちたいと話していた。

 参加者らは、朝・日両国の複雑な関係にかかわりなく楽しい趣味の時間を過ごしていた。

 対局後、ビールとあてをつまみながらの懇親会が行われた。参加者全員が自己紹介し、現在の仕事や生い立ち、趣味などについて語り、盛り上がった。

 ほとんどの人が囲碁以外にも登山や旅行、絵画、麻雀などなど、さまざまな趣味を持っていると話していた。囲碁仲間でありながら、登山仲間のケースも多々あるらしい。同じ趣味を持つと関係がより近くなると話していた。

 ところで、参加者の年齢を見ると30代は記者ただ1人で、50〜60代が中心だった。北区役所の囲碁部役員は、囲碁部に若い年齢層がいないのが悩みの種だと話していた。同胞の囲碁クラブと同じような課題を抱えているのだなあと実感した。

 趣味は囲碁、と言ったら高齢層からは好意的に受けとめられるが、若年層からはおやじくさい、根暗だと白い目で見られることもしばしば。それでというわけではないが、最近は碁会所に通うことも減り、碁はインターネットで楽しんでいる。

 各地の 総連組織では趣味いろいろ、年代いろいろの同胞らの志向に合わせ、多様なクラブ活動が繰り広げられている。部屋にこもってインターネット碁ばかりやるのではなく、たまには同胞仲間と一緒に登山でもしようかな。(姜)

[朝鮮新報 2004.8.3]