尹基・社会福祉法人 「こころの家族」理事長 大阪府堺市に高齢者福祉施設、故郷の家を開設して15年目になる。日本社会では在日コリアン高齢者らが安心して余生を過ごせる施設がまだまだ少ない。コリアンとして生きるための文化を取り入れる事がとても重要だ。福祉はすべての人たちに夢を持たせるもの。同ネットワークで情報を共有することにより、より良い福祉文化の創造を目指したい。
鄭禧淳・京都コリアン生活センター 「エルファ」理事長 「エルファ」の事業を始めて今年で5年目。知識も資金も何もない状態からスタートしたが、今では常勤、非常勤の65人のスタッフらでのべ270人の高齢者らの介護に携わっている。ヘルパー講座を開設し、100人余のヘルパーも養成している。同ネットワークを通して「在日」同士の壁をなくす出発点として、経験を分かち合える場にしたい。
金永子・四国学院大学教員 20年以上福祉学科を担当している。在日コリアン高齢者らが住むアパートにも出向いた事があったが、住環境が良くなく、独居老人が多い現実を目の当たりにして知識のなさを実感した。在日の高齢者らは日本の老人クラブでは、社会参加の機会は皆無に等しく、家族に生きがいを求める人たちが多い。「心の介護」が求められている。同ネットワークで生活支援の底上げとともに、質のいい支援ができればいいと思う。 [朝鮮新報
2004.7.3]
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