長野初中生徒ら初参加、日本市民とともに支援米を田植え |
7年前から長野県上小地区労農会議と上小地区労働組合会議は、休耕田を活用して食糧不足で困っている朝鮮に支援米を送ってきた。 その8回目となる支援米の田植えが6日に行われ、今回初めて総聯東信支部同胞と長野朝鮮初中級学校に通う東信地域の生徒、教員、父母ら25人を含む60人が参加した。 上小地区労農会議と上小地区労働組合会議あてに朝鮮から送られてきた感謝状を総聯東信支部の金国経副委員長が茅野光昭・上小地区労農会議議長に手渡した。
茅野議長は、「歴史上、日本と共和国の間には大変不幸な出来事があったが、それを敵視政策で解決しようとしてはいけない。私たちが支援米を送るのは民間レベルで友好関係を深め、一日も早い国交正常化を望み、北東アジアの平和、そして世界平和につなげたいからだ」と語った。また、「昨年は970キロの米を送ったが、今年はもっと豊作になるよう心をこめて苗を植えよう」と話し、苗の植付けの指導を行った。 朴三植さん(78)は、「日本の方々が朝鮮のために支援してくれるのがとてもありがたい。自分も貢献したい」と50年ぶりに田植えに参加。昔を思い出しながら体を動かしていた。 厳貴美子さん(67)は、「朝鮮学校に通う初級部6年の孫と一緒に参加した。米を日本の方が支援してくれていたとは今まで知らなかった。厳しい情勢の中、地元の方が協力してくれているのだから自分もできるだけ協力したい。これを機に多くの日本の方や同胞が関心を持ってくれたら」と駆けつけた。 泥の感触を楽しみながら最後まで一生懸命苗を植えていた生徒たちは、「学校の通学路に支援米の水田があるので苗の成長を毎日観察する」とうれしそうに話していた。 参加者らは2000ヘクタールの水田を3時間かけて植えた後、労農会議の婦人会が準備したおにぎりと豚汁を食べながら交流を深めた。 米は秋に収穫し、朝鮮に送る予定だ。【東信分局】 [朝鮮新報 2004.6.19] |