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〈ブライダルヒント-7-〉 トンサンレ(足たたき)

 新婚旅行から帰ったら新婦の家で一泊し、その夜、新婦側の知人や友人を招いて小宴を催す。これをトンサンレ(東床礼)という。

 お酒の勢いで盛り上がったところで、この宴席は新郎、新婦を冷やかしながら楽しむ舞台と化す。この時に行われるのが「足たたき」である。

 新郎に対する質問から始まり、出会いから初夜に至るまで、きわどい質問が出る。新郎の答えがあいまいだったり答えられなかったりすると、それを口実に新郎の足をたたく。そんな席に立ち会ったことのある読者も少なくないはず。

 そこで新郎が助けを求めるのがチャンモ(新婦の母)なのである。

 チャンモは招待客にお酒や料理をふるまうことで許しを請う。この過程を通して新郎とチャンモがより打ち解け合えるように配慮されている。

 これはこうして夫婦の絆がより深く結ばれるように考えられた民族の知恵なのである。

 足をたたくといってもケガを負わすようなことがあってはならない。楽しい雰囲気の中で新郎、新婦を祝福することが何よりも大切だ。(参考資料=「同胞ブライダルガイドブック」、同胞結婚相談中央センター企画、編集)

[朝鮮新報 2004.6.16]