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〈総連第20回全体大会〉 新たな里程標示す画期的な契機に

 総連第20回全体大会が28〜29日、東京朝鮮文化会館(東京都北区)で行われた。朝鮮半島と総連、そして在日同胞社会を取り巻く情勢が大きく揺れる激動の時代を反映し、内外の大きな関心の中で行われた今大会は、総連を組織、思想的に強化し、主体的な在日朝鮮人運動において新しい里程標を示す画期的な契機となった。2日間にかけて行われた大会では、大会報告に続いて15人の討論と9単位のビデオ討論が行われた。また、総連の綱領、規約が新しく改定され、中央委員会の役員が選出された。

報告に聞き入る大会参加者たち

 28日午前11時、「愛国歌」の斉唱で開幕した大会では、許宗萬責任副議長が最高人民会議常任委員会の祝電を朗読した。また、祖国統一民主主義戦線中央委員会をはじめとする祖国の各団体から寄せられた祝電と記念品が紹介された。

 資格審査の報告が行われたあと、@総連第20回全体大会報告A総連結成50周年を全組織、全同胞社会的に迎えることについてB財政決算および予算案C綱領、規約の一部改定D中央機関の役員選挙の議案を満場一致で採択した。

 大会では、徐萬述議長と許宗萬責任副議長、そして朴在魯、権淳徽(教育会中央会長兼)、梁守政(商工連合会会長兼)、呉享鎮、南昇祐、李沂碩、゙令鉉、金昭子(女性同盟中央委員長兼)の各副議長、財政委員会の崔秉祚委員長、中央監査委員会の洪仁欽委員長を執行部として選出した。また、総連中央常任委員、朝鮮最高人民会議代議員、朝高所在地の総連本部委員長、主要中央団体、事業体の責任者、中央監査委員たちで幹部席が構成され、大会書記部が選出された。

 徐萬述議長が大会報告をし、19全大会以降の総括と新たな段階への運動方向について詳細に言及しながら、同胞社会建設のためにこれからの3年間で達成すべき目標について指摘した。その具体的な内容については、@ウリハッキョ教育を強化し民族教育を固守発展させるA民族性を守る事業の幅を広範な同胞を対象に拡大するB同胞生活奉仕活動と経済生活支援事業を新たな環境に沿って展開するC民族的権利を擁護拡大し在日同胞の地位を向上させる―の4項目だと語った。

 続いて徐議長は、国際的な連帯性の強化と祖国の統一および隆盛繁栄に寄与するための課題、また、総連を愛族愛国の真の民族団体、同胞組織として強化するための課題についても指摘した。

久しぶりの再会に互いの近況を話し合う大会参加者たち

 大会では、小泉純一郎・自由民主党総裁から寄せられた祝賀メッセージを、同党筆頭副幹事長の甘利明衆議院議員が紹介した。また、民主党・藤井裕久幹事長のメッセージを民主党国際局長の藤田幸久衆議院議員が紹介し、つづいて公明党国際委員会の高野博師参議院議員があいさつを行った。社会民主党常任幹事会から寄せられたメッセージも紹介された。

 続いて、日朝国交促進国民協会の三木睦子副会長、朝鮮の自主的平和統一を支持する日本委員会の槇枝元文議長、日本弁護士連合会の土屋公献前会長があいさつを行った。

 在日本朝鮮少年団祝賀団、青年学生代表らが舞台で大会を熱烈に祝した。また、祖国の各界人士たちの祝賀メッセージ、日本と世界各国から寄せられた祝電と海外僑胞団体からの祝賀メッセージが紹介された。

 大会では、総連中央監査委員会の洪仁欽委員長が監査委員会の事業報告を行った。

 また、厳しい環境の中、総連と在日朝鮮人運動を固守発展させていくうえで最重要視される焦眉の問題を、斬新な思考と運動方式で解決していった経験について15人の代議員が討論を行い、9つの単位がビデオ討論を行った。

 大会では、龍川被災者への総連救援募金活動状況についての報告がなされた。

 1日目の夕方には、芸術家と同胞芸術クラブ、学生たち総勢630人による音楽舞踊総合公演「われらが進む道」が上演され、大会を祝した。

 大会では、徐議長の行った報告が大会決定として満場一致で採択された。続いて総連結成50周年記念事業決定書草案にたいする提議が行われ、満場一致で採択した。

 また、財政決算および予算案審議委員会の報告が採択された。その後、総連綱領、規約改定案審議委員会の報告が行われ、総連綱領と規約改定案が満場一致で採択された。

 続いて、総連中央役員選考委員会の報告が行われ、選考委員会の選考結果を満場一致で採択した。

 大会では、金正日総書記あてに総連第20回全体大会名義で手紙を送った。

 徐萬述議長が閉会のあいさつを行った。

 大会が終了した29日、総連中央委員会第20期第1回会議が行われ、総連中央常任委員会委員と中央監査委員会委員長が選出された。

[朝鮮新報 2004.5.29]