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〈龍川駅爆発事故〉 朝青北海道が復興支援バザー

 龍川駅爆発事故と関連して、北海道では3、4世ら朝青世代が中心となって募金運動を展開している。朝青北海道本部では、「復興支援キャンペーン、チャリティーバザー」を企画。9日の第1弾に続いて、第2弾が16日、札幌市の総聯北海道本部駐車場で行われた。朝青員ら約20人が売り子となり、午後1時から4時までの3時間にわたってチャリティーバザーに励んだ。

品物の説明をしながら販売する朝青員

 開場前から特売品を買い求める人々が列を作った。傘、トイレットペーパー、ティッシュ、服、日用品、食器類など約5000点の品物が並べられた。女性同盟本部も、チヂミやキムチなどを販売し、日本人客の舌を楽しませていた。

 会場の入り口には、龍川での被害と事故の状況、世界各国と赤十字、NGOの支援活動の状況を解説したポスターも張り出した。また、「小泉純一郎首相の訪朝を歓迎します!」と書かれた横断幕も売店のテントに掲げられた。

 当日は約500人の同胞、日本人らが訪れ、買い物を楽しんだ。会場に訪れたある日本人は、「テレビを見て被害状況を知ったが、本当に胸が痛む。このようなチャリティーはとてもいい事。できる限りお手伝いしたい」と話した。

 朝青本部では、事故直後から龍川市民のために何かできることはないかと試行錯誤を重ねた。

 「募金も大事だが、何か自分たちで貢献できるアクションを起こそう」と意見がまとまり、チャリティーバザーを企画する事を決めた。

女性同盟もチヂミやキムチを販売してバザーに協力した

 女性同盟や青商会の支援も受け、札幌市内の近隣住民への宣伝、バザーに出品する商品を集めるために奔走した。

 1週間で2000点以上の品物を集めた。農場を営む日本人の中には、ジャガイモと人参を無料で提供してくれる人もいた。近隣を中心に前日までに1500枚のチラシを配布、最終的には5000枚を配布した。インターネットの掲示板やメールを通じて案内もした。

 調理師の専門学校に通う洪大輔さん(22)は、「同級生から連絡を受けてチャリティーに携わった。龍川の復興のために少しでも助けになる事をしたいと思って参加した。これを機に多くの日本人が関心を持ってくれれば幸いだ」と語った。

 「朝鮮の言葉や歴史は、まだまだ勉強中です」と照れ笑いを浮かべるのは、北海道医療大学3年生で、留学同北海道支部の徐悠貴さん(22)。

 「何かをしたいと思っていた。とにかく日本に住んでいる自分たちができることをしなくては」

 今回の売り上げは32万7829円で、1回目の15万5480円を大幅に上回った。

 朝青本部の李紅培委員長は、「祖国に対する支援活動はお金を送るのもさることながら、朝青にとってはそれ以上に大切な物がある」と話す。

 「今の緊迫した朝・日関係に対して、朝青員たちは敏感になりがちで、さまざまな反応があるのも確か。今回のチャリティー活動を通して、祖国に対する思いを考え直す場になればいいと思っている。若い世代が少しでも祖国に目を向ける事が大切だ」(金明c記者)

[朝鮮新報 2004.5.22]