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そこが知りたいQ&A−総連20全大会では何が話し合われるの?

 総連第20回全体大会(以下20全大会)が28、29日に開かれる。3年に1回開かれる定期大会だが、今回は同胞社会を取り巻く環境が急変する中、在日朝鮮人運動の進路を決めるうえで、これまでにも増して重要な意味を持つ。内外の関心も高い。大会では何が話し合われるのか。

 Q 全体大会とは何か。

 A 全体大会は総連の最高決議機関。3年に1度、中央委員会が定期的に召集する。中央委員または地方執行委員の3分の1以上の求めがあった時には、臨時大会を召集できる。参加資格は代議員、中央委員、中央監査委員。その任務は、@中央委員会、中央監査委員会の活動報告に対する審議決定A基本方針の樹立B重要活動の議決C会計報告、予算案審議決定D綱領、規約の審議採決E議長、責任副議長、副議長、事務総局長、中央委員、中央監査委員の選出―である。

 Q 今大会の開催はどんな過程を経て決定したのか。

 A 1月30日に開かれた総連中央委員会第19期第4回会議で、「総連第20回全体大会の召集について」許宗萬責任副議長が報告し、参加者の満場一致で採択された。それによると、28、29日に東京朝鮮文化会館(東京都北区)で、2000人の代議員が参加して開かれる。

 Q 大会を目前にして、朝鮮半島を取り巻く情勢は急激な展開を見せているが。

 A 総連中央委19期4回会議で報告した徐萬述議長は、▼20全大会が開かれる今年から次の大会までの3年間は、わが国の情勢で画期的な転換が達成される、民族史に特筆すべき歴史的期間▼在日同胞を取り巻く環境と総連事業においても、祖国解放以来の新たな局面が開かれる特別に重要な時期、と述べた。

 実際、ここへ来て金正日総書記の中国非公式訪問、南の総選挙での開かれたウリ党の圧勝と民主労働党の大躍進、小泉首相の再訪朝など、動きがあわただしい。

 現在のこう着状態を打開し、転機をもたらすものとの期待が寄せられている。

 近年、朝銀の破綻などが同胞社会に大きな打撃を与え、日本経済の不況が続く中で同胞の生活も苦しい状況が続いている。とくに02年の朝・日首脳会談で拉致の事実が明らかになったことで同胞社会を取り巻く環境はいっそう厳しさを増した。総連では昨年5月の中央委19期3回会議拡大会議で、こうした状況を踏まえたうえで活動を総括し、在日朝鮮人運動で転換を起こすための課題を示した。

 状況は依然厳しいが、大会を前に情勢が有利に動き始めたことは確かだ。

 Q 大会では何が話し合われるのか。

 A 徐議長は前述の総連中央委19期4回会議報告で20全大会の任務について、@新たな段階の在日朝鮮人運動の進路表明A新しい世代を主役にした愛族愛国運動への転換B今後3年間の運動方向と目標の明示、の3点に分けて述べた。

 20全大会では、19全大会(01年5月開催)で示された新世紀の在日朝鮮人運動の進路、主体性と民族性に基づいた仲むつまじく豊かで力強い同胞社会を打ち立てる方針をより具体化させ、名実ともに真の民族団体、同胞権益擁護団体としての総連の姿を整えていくことになる。

 具体的には、@同胞社会で最も重要な民族教育と民族性を守り継承していくA民族文化とスポーツ事業をさらに幅広く繰り広げ、同胞社会の交流と絆をより深めるB同胞の生活と企業経営を手助けし、高齢者対策をはじめ福祉に大きな力を入れるC朝・日平壌宣言に基づき在日同胞の地位を高めるための活動を展開するD対外事業、祖国統一事業、祖国への支援で積極的に貢献し特色ある活動を繰り広げる−ための方針を示すことになる。  

[朝鮮新報 2004.5.20]