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家庭的な雰囲気と真心を−焼肉・明洞(広島市中区)

 今年で11年目を迎えた韓国料理屋「明洞(ミョンドン)」。平和大通りの南側、繁華街から少しはずれた場所に位置するが、老舗の味を楽しもうと遠くから足しげく通う客が多い。週末になるとサラリーマンや若いカップル、家族連れでにぎわう。座敷36席、テーブル22席と店内はゆったりとしたスペースが確保されている。

 店長の白承浩さん(26)は開口一番、「若いからといってなめてもらっては困る」。

 「出しているすべての料理にこだわりを持っています」

 おすすめは、各種ヤンニョムであえたユッケ(900円)、同店オリジナルのネギタン(1000円)、2本組でボリュームたっぷりの骨付きカルビ(1500円)だ。

 ほかにも冷麺(800円)、石鍋ピビンパ(900円)、サムゲタン(2000円、2人分)などが人気。

 宴会用に、焼肉3000円と4000円のコース、明洞鍋やキムチ鍋のコースもある。

 「どちらかといえば日本人好みの味付けですね」。新鮮な材料を取り入れ、「真心」を込めることをモットーにしていると話す。

 「ここはアボジが残していった店。日本人と在日同胞、北も南も仲良くする場にしたいというのがアボジの夢だった」。一昨年にアボジが亡くなり、店を継いだ。白さん自身は朝鮮大学校卒業後、東京モランボン専門学校に1年間通い、大阪で修行。その後、広島でお店を出していた。

 「そのときの経験が今もしっかりと生きている。お客様の笑顔が活力になっている」

 Jリーグのサンフレッチェ広島や広島カープの選手らもよく訪れ、雑誌やテレビにも紹介されるほど。口コミで評判が広がり、県内でも指折りの焼肉店となった。

 「スタッフには在日、日本人、南の人がいてみんな仲がいい。家庭的な雰囲気と料理を存分に楽しんでください」(c)

 営業時間 午後5時〜11時、第1、3火曜日休。広島市中区小町8―3モントレービル1F(TEL 082・241・1129)

[朝鮮新報 2004.4.28]